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NTT Comとトランスコスモス、生成AI「tsuzumi」活用事業提携、1000億円の売上をめざす

(左より)NTT Com 代表取締役社長 小島克重氏/トランスコスモス代表取締役共同社長 牟田正明氏

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とトランスコスモスは、AI時代におけるBPOソリューション提供の拡大を目指し、戦略的な事業提携を締結した。7月17日に行われた記者会見ではNTT Com 代表取締役社長の小島克重氏と、トランスコスモス代表取締役共同社長の牟田正明氏が登壇。両社は、NTT版LLM「tsuzumi」をはじめとするICTソリューションと、トランスコスモスの業界随一のBPO事業を組み合わせ、新規ソリューションの共同開発や販売連携を行うという。

 本事業提携の背景として、3つの主要な社会課題がある。少子高齢化による労働人口の減少、セキュリティへの対応強化の必要性、そしてESG経営など社会的要請への対応だ。トランスコスモスの牟田社長は、これらの課題に個社で取り組むことには限界があり、アウトソーシングによる事業の選択と集中が求められていると説明した。

 この提携によって、NTT Comの最新テクノロジー(生成AI、IOWN、5G、IoT、クラウドなど)とトランスコスモスのDigital BPOを軸とした幅広いBPO業務やコンタクトセンター運営のノウハウを組み合わせ、企業のDX加速を支援する強力なソリューションを提供することが可能となる。

 本事業提携では、「新規ソリューションの共同開発」と「顧客への導入・運用」の2つの面で連携が行われる。具体的には、「tsuzumi」を活用した次世代コンタクトセンターの開発、GXソリューションの提供、自治体DXソリューションの提供、そしてDigital BPOの開発が挙げられる。

(出典)NTTコミュニケーションズ ・ トランスコスモス [画像クリックで拡大]

 本提携の鍵となるテクノロジーの一つが、NTT版LLM「tsuzumi」である。「tsuzumi」の主な特徴として、軽量性、高い言語性能、カスタマイズ性、そしてマルチモーダル性が挙げられる。GPT-3と比較して20分の1のパラメータサイズでありながら、高い言語性能を実現。日本語のみならず英語においても、Meta社のLLMと同程度の性能を発揮する。また、低コストで業界や組織の保有データに基づくカスタマイズが可能で、様々な形式のデータに対応可能だ。

(出典)NTTコミュニケーションズ ・ トランスコスモス [画像クリックで拡大]

 トランスコスモスの牟田社長は次のように語る。「トランスコスモスのコンタクトセンターのVOCやCXの測定データを活用するとともに、LLMの回答精度を向上させます。軽量のLLMなのでお客様のクローズドな環境で利用でき、セキュリティを担保できます」

 本事業提携の目標について、NTT Comの小島社長は次のように述べた。「新規ソリューションの共同開発と顧客への導入・運用のみ、両社で5年間で1,000億円のビジネス規模をめざす」

(出典)NTTコミュニケーションズ ・ トランスコスモス [画像クリックで拡大]

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在は、EnterpriseZineをメインにした取材編集活動、フリーランスとして企業のWeb記事作成、企業出版の支援などもおこなっている。 ...

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