日立ソリューションズは、o9 Solutions(以下、o9ソリューションズ)と7月9日に販売代理店契約を締結。AIを活用し、サプライヤーから顧客までEnd to Endでのサプライチェーンの需要予測や計画最適化を支援する「o9 デジタルブレイン・プラットフォーム」を7月24日より提供した。
同サービスは、気候災害や為替、事故など様々な外部環境に応じてデータを高速で分析し、需要予測から供給、生産、在庫、輸送、販売まで、精度の高い計画立案を支援するという。外部システムとの連携も容易で、拡張性の高いプラットフォームだとしている。
売上や収益、リードタイム、納期、CO2排出量などの優先事項を設定すると、最適なサプライチェーンをシミュレートし、提案。ユーザーは画面上のサプライチェーンをマウスで視覚的に操作でき、要素の詳細をドロップダウンで簡単に確認できるという。
企業はサプライチェーンの状況を組織横断的に共有でき、計画最適化と生産性向上を図れるとしている。また、複数のシナリオで計画をシミュレーションできるため、迅速に質の高い意思決定が可能になると述べている。
同サービスは、流通小売、製造、エネルギー、テック企業などのグローバル企業に導入されており、アジアや日本においても、家電、半導体、アパレル、製薬、出版などの企業に導入が広がっているという。
o9 デジタルブレイン・プラットフォームの特徴
AIによる需要予測や、複数のシナリオでの計画最適化
サプライチェーン計画の主要指標のもととなる供給、生産、在庫、輸送、販売に関するデータに加え、気候災害や為替、事故など社内外のデータをo9ソリューションズ独自のデータベース技術により分析し、AIを活用した精度の高い需要予測を支援するという。サプライチェーン計画に関わる上流から下流までのデータをEnd to Endで一元管理し、計画・分析・評価に活用できるため、迅速に質の高い意思決定を支援するとしている。
サプライチェーンのデジタルツイン可視化、ダッシュボードを提供し、視覚的な操作が可能
グローバルサプライチェーンのデジタルツインを構築し、売上や収益、リードタイム、納期、CO2排出量などの優先事項を考慮した複数のシナリオで計画をシミュレーションすることが可能。使い勝手の良いUIやダッシュボードによる可視化で、画面上のサプライチェーンを視覚的に操作し、要素の詳細をドロップダウンで簡単に確認できるため、スムーズな分析が可能になるという。
外部システムとの連携や、サプライヤーでの利用など拡張性を提供
ERPや財務計画など、既存システムとシームレスに連携可能な拡張性の高いクラウドプラットフォームにより、業務プロセスを効率的に支援。また、導入範囲をサプライヤーなどのパートナー企業に拡張することも容易なため、企業を横断した業界全体のサプライチェーン計画の最適化をめざすことも可能だとしている。
【関連記事】
・日立ソリューションズ、シノプシスと販売代理店契約を締結 セキュリティテスト統合基盤を提供開始
・日立ソリューションズら、AIガバナンス強化を支援へ リスクを検出するプラットフォーム提供
・マイクロソフトのアプリを提供するベンダーのリーダーとして日立ソリューションズが評価