オンプレミスか?クラウドか? IT資産管理ツールのトレンド
企業内のシャドーIT、野良サーバーなどをなくすためには、どのような対応が必要なのか。エムオーテックスは現在、エンドポイントセキュリティ、クラウドセキュリティ、ネットワークセキュリティという3つのカテゴリーでソリューションを提供している。
エンドポイントセキュリティでは、IT資産管理やモバイル端末管理ツール(MDM)などの統合エンドポイント管理をはじめ、AIを活用したアンチウイルスを中心としたソリューションを展開。また、クラウドセキュリティでは、Microsoft 365に関連するセキュリティや、クラウドサービス全般のセキュリティ診断を行うサービスを提供している。ネットワークセキュリティでは、NDRに分類される「Darktrace」や、サプライチェーンのリスクを可視化するセキュリティリスク評価システムの「Panorays」などを活用したソリューションを展開している。
その他、クラウドサービスが適切に利用されているのか、そのセキュリティリスクを診断・レポーティングしてくれる「LANSCOPE Professional Service」や、Microsoft 365の利用ログを取得し、IT資産管理ツールでは取得できない利用状況を可視化する「LANSCOPE Security Auditor」も提供。武藤氏は、「セキュリティ対策の基本は、組織内で利用されるIT資産を適切に管理・把握することです。特に、多くの従業員が使用するパソコンやスマートフォンは、適切な管理が不可欠です」と強調した。
また、同社ではIT資産管理ツールに関する調査を行っている。IT資産管理ツールを導入している、もしくは今後導入する予定の顧客に、「オンプレミス型か、クラウド型か」を尋ねたところ、8割がクラウド型のIT資産管理ツールを導入もしくは検討していると回答した。
これまでのIT資産管理ツールはオンプレミス型が主流で、サーバーを立て、その中にソフトをインストールしてクライアントPCを管理することが一般的だった。また、PCはオンプレミス型のIT資産管理ツール、スマートフォンはクラウド型のMDMツールを使って管理するという形で、同じエンドポイントでもPCとスマートフォンで管理が分かれていた。しかし、最近ではIT資産管理ツールのクラウド化を検討する企業が増え、その流れで、クラウド上でPCとスマートフォンを一元管理したいというニーズも高まっているのだという。