米国時間2024年10月31日、OpenTextは、「2024年最も厄介なマルウェア(Nastiest Malware of 2024)」リストを発表した。
調査結果
2024年、最も悪質なマルウェアとして首位に位置づけられたのは、ランサムウェアグループ「LockBit」だった。LockBitは、回復力の高さと重要ターゲットへの執拗な追跡で知られ、100万社の企業を標的にしているとのことだ。米連邦捜査局(FBI)の2023年「インターネット犯罪レポート」によると、LockBitは、重要なインフラを標的とした175件の攻撃が報告されているという。
同リストで提示された、その他のマルウェアは以下のとおり。
- Akira:暗号化戦術と迅速な展開が特徴。ヘルスケア、製造、金融の領域で積極的に活動しており、関連企業からはRaaS(Ransomware-as-a-Service)モデルを代表する脅威とされている
- RansomHub:著名な企業・団体をターゲットとする。同グループは全米家族計画連盟を攻撃し、機密性の高い患者データを窃盗して身代金を要求。これを公開すると脅迫したことで注目を集めた
- Dark Angels:影響力の大きな攻撃を主要ターゲットに集中させることが特徴。7,500万ドルもの身代金を受領しており、2024年最大のフォーチュン50企業への攻撃の1つとなっている
- Redline:認証情報・機密情報の窃盗に特化。様々な業界で攻撃を行っている
- Play Ransomware:公共部門や民間部門を標的とする。FortiOSの脆弱性やRDPサーバーを悪用するなど、常に手法を進化させていることが特徴
【関連記事】
・スクウェア・エニックス、「OpenText Extended ECM for SAP」を導入
・セイコーエプソン、OpenTextのEDIクラウドサービスを採用 グローバルでのEDI統一・標準化へ
・OpenText、日本法人の代表取締役社長に三浦デニース氏が就任