今回は、製品を設計・導入・運用するために不可欠な「技術者向けドキュメント」の提供・整備状況を比較します。
[比較12]: 公開技術情報
これまで11の項目にわたって、Hyper-VとVMware ESXの製品仕様や機能を紹介してきました。実際に仮想化製品を導入する場合はこのような製品仕様に対する理解に加え、システムを設計/構築/運用するためのガイドや技術情報の存在が重要です。そこで比較12では、技術情報の提供状況を取り上げます。
まずはVMware社が提供する技術情報から確認しましょう。VMwareでは当初より技術者向け情報を一貫した形で提供しており、ホームページにある[リソース]メニュー(図4)から、すべてのVMware製品に関する公開技術情報をたどれるようになっています。
リンク先から様々な技術情報を参照できますが、特に参照頻度の高いリソースは次の2つでしょう。
VMware 製品ドキュメント
VMware全製品のマニュアルやリリースノートが提供されているサイトです(VMware 製品ドキュメント)。参照したい製品、バージョン、エディションなどを順にたどっていくと、その製品のドキュメント一覧を参照できます。
このサイトの優れている点は、提供されているドキュメント情報が統一的に整理されており、どのバージョンであってもほとんど変わらないことです。前バージョンのドキュメントを参照したことがあるユーザーであれば、新しいバージョンが提供されたときでもスムーズに必要なドキュメントを見つけることができます。
なお、ここに掲載されているドキュメントは英語版を翻訳したものであるため、多少のタイムラグがあります。厳密な仕様確認等が必要な場合は、英語版(VMware Documentation)にアクセスしたほうがよいでしょう。
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前島 鷹賢(マエジマ タカマサ)
Microsoft MVP for Virtualization - Virtual Machine日本アイ・ビー・エム(株)に勤務。MicrosoftやVMware製品を中心としたx86インフラ環境の設計・構築に従事。特にWindowsサーバー/クライアント環境のシステム管理・監視、セキュリティ、サーバー仮想化などの分野...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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