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オフィス訪問記⑨:AIと自然が融合したAI inside新オフィス、スタートアップらしい“カオス感”

 不定期でお届けしている「オフィス訪問記」。今回は、2025年9月に本社を麻布台ヒルズへ移したAI insideの新オフィスにお邪魔した。

 2025年9月16日、AI insideは本社を麻布台ヒルズ森JPタワーへ移転。同タワーの48階に上がり、門をくぐると荘厳な盆栽が私たちを出迎えた。

 オフィスのコンセプトは「AIと自然の融合」。これは、同社 代表取締役社長の渡久地択氏が考えるAI観と大きく関係しているという。渡久地氏は、AIにおける「どこを切り取り、情報を生成していくか」という視点が、企業価値を高めるために重要だと考えている。その思想は、盆栽の「自然を切り取り、芸術作品として仕上げる」という工程と親和性があるものだと言えよう。

 自然を想起させるデザインは、オフィス各所に散りばめられていた。たとえば、廊下の天井は水面を感じさせるような加工が施されており、空間を単なる無機質な素材の集合体に終止させないような工夫がなされている。

 そのほか、とあるミーティングルームには電子デバイスが設置され、世界各国の景色を映すことができる。麻布台ヒルズという都会の真ん中にいながらも、自然や外とのつながりを感じられる工夫だ。今後は、この電子デバイスに同社のAIエージェントなどを表示させることも考えているという。

 また、リラックススペースや執務室が広がるメインフロアの絨毯にはシダ柄の模様が描かれており、観葉植物も幅広く設置されている。

 このメインフロアの特徴は、「壁がない」ことだ。休憩所、仕事場、イベントスペースなど様々なスペースがフロアに内包されているが、それらはすべて地続きに設置されている。これは、オフィス刷新におけるコンセプトのひとつだったそうだ。壁をつくらないことで、オープンかつ開放的な空間を演出している。

 空間がオープンになったことで、社員同士のコミュニケーションや会話が増えたという。周りを見渡せば誰がどこにいるのかが分かるため、声をかけやすい環境になったとのことだ。

植物と床の間にも壁がない点がユニークだ。しかし、たまに砂利につまづいてしまう社員も……

 とはいえ、いくら開放的と言えども社内ミーティングや商談の声などがフロア全体に響いてしまっては業務に集中できない。そのため、同社のオフィスは床にスピーカーを設置し、それを通して天井からサウンドマスキングの音声を流しているという。これにより、社員の会話などが必要以上に響かず、プライバシーを確保できる仕組みになっている。

phoneブースも設置されている

 また、執務室エリアの壁に飾られた「Do Less, Get More.」(少ない労力で、より多くの成果を)という言葉に目が留まる。開放感のある空間でありながら、社員の襟を正すような緊張感をも感じさせるこの文字は、渡久地氏の手書き文字をそのままネオン管にしたものだという。

あえてネオン調にすることで、スタートアップ企業らしい“カオス感”を演出している

 そのほか、CXラウンジという社内イベントやAI inside製品の体験場として機能するスペースも設置されている。ラウンジには巨大なモニターが置かれており、天井高が3mほどあるオフィスの特徴を生かした設計だ。「顧客体験価値の向上」という同社の目標を達成すべく、今後は“AIと共に創る未来”を検証・体験できるスペースへ発展させていく予定だという。

 同社が移転先を麻布台ヒルズに決めた理由には、「より発展していく」という思いが関係している。麻布台ヒルズは現時点でまだ完成形ではなく、今後も改修を重ねて成長させていく見通しだという。50件にも及ぶ物件を見学した結果、そのコンセプトとAI insideの現状がマッチしていると判断され、ここがオフィスに選ばれた。同社の今後の成長に期待が高まる。

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奥谷 笑子(編集部)(オクヤ エコ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

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