インフォマティカ・ジャパンは、ヤマハが顧客体験の向上とデータドリブン経営の実現を目的に、インフォマティカのMaster Data Management(以下、MDM)ソリューションを導入したと発表した。
ヤマハは、「Make Waves」というブランドプロミスを掲げ、顧客視点のもの作りを推進し、持続的な成長力を高めるために、商品、顧客、財務といったデータを連携・可視化する統合データプラットフォームの構築に取り組んでいるという。デジタル化が急速に進む中で、消費者ニーズの変化に迅速かつ正確に対応するためのデータ活用は、ヤマハのDX戦略の中核を担っているとのことだ。インフォマティカのMDMを採用することで、グローバル規模で稼働する200以上のシステムを連携・可視化する仕組みを構築。同取り組みにより、これまで分散していたデータを一元管理し、迅速かつ正確な意思決定を支える基盤を整えることに成功したという。
インフォマティカのMDMソリューション「Multidomain MDM SaaS」は、エンタープライズ向けクラウドデータ管理プラットフォーム「Intelligent Data Management Cloud」を構成するサービスの1つ。分散されたデータを収集・統合し、マスターデータ化する機能に加え、データの閲覧権限や変更履歴の管理など、包括的なトラッキング機能も備えているという。
インフォマティカを採用した理由として、マルチクラウド環境への対応に加え、日本での20年以上にわたる実績に基づいた豊富な専門知識と経験を持つエンジニア陣の存在が挙げられるとしている。加えて、単なる技術提供にとどまらず、ヤマハ社内での合意形成を支援し、経営層にデータマネジメントの重要性を理解してもらうための説明資料作成を含めた戦略的なサポートを提供したことが評価されているという。ヤマハは、今後MDMとデータカタログを活用して迅速なデータ活用を検討していると述べる。
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