ピュア・ストレージは、メモリとストレージソリューションを展開するマイクロン・テクノロジー(以下、マイクロン)との戦略的協業の拡大を発表した。
同協業により、今後リリースするDirectFlashモジュール製品へのMicron G9 QLC NANDの搭載が可能となり、ハイパースケーラが必要とする大容量でエネルギー効率の高いソリューションを実現するとしている。
両社はこれまで、マイクロンの最新NANDテクノロジーをピュア・ストレージのソリューションに実装する取り組みを7世代、10年にわたって継続してきた。
顧客の課題
モダン・データセンターにおいては、エネルギー効率、ストレージ密度、性能という3つの重要な課題が、ストレージソリューションに影響を及ぼしているという。データセンターは膨大な電力を消費するため、運用コストと環境フットプリントの両方を軽減するエネルギー効率の高いソリューションが切望されているとのことだ。
また、データ流通量の増大によりデータセンター内のスペース不足が生じ、データセンター事業者は、スペース当たりのストレージ容量を増やさなければならない課題に直面。一方で、ストレージが高性能であることは、優位性としてこれまで以上に重要になっているという。その背景には、データからのインサイト取得の迅速化がますます期待され、データセンターサービスの利用者がデータ処理の高速化を求めている状況があるとのことだ。
顧客のメリット
ピュア・ストレージとマイクロンは協業を通じて、従来のHDDベースのストレージソリューションとは一線を画す、優れた総所有コスト(TCO)を可能にするソリューションをハイパースケーラ向けに提供するとしている。同協業による主要なメリットとして、以下が示されている。
- 性能の向上、レイテンシーの改善:ピュア・ストレージのデータ・ストレージ・プラットフォームと、マイクロンのNANDテクノロジーの相乗効果により、膨大なデータを大量に扱うワークロード向けに、低レイテンシーの超高速・高信頼性ソリューションを提供
- サステナブルなソリューション:ピュア・ストレージとマイクロンの共同ソリューションは、従来のストレージ・ソリューションと比較して、エネルギー消費の大幅な削減を可能にし、運用コスト・環境フットプリントを低減するとのこと
- ラック密度が高く、高度な拡張性を備えたソリューション:業界最高水準の面密度(単位面積当たりに記録されるビット数)を実現するマイクロンのNANDを統合することで、ピュア・ストレージは、導入コストと総所有コストの低減を可能にする、高度な拡張性を備えたシステムを提供するとのこと
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