デロイトトーマツグループ(以下、デロイトトーマツ)は2月18日、AIに関する新施設「AI Experience Center(以下、AEC)」にて、クライアント企業のAI活用によるビジネス変革を「生産性の向上」から「付加価値」領域まで実装・運用するためのシステムコンサルティングとオペレーションサービス「AI Factory as a Service」を展開することを発表した。
AI FaaSは、デロイトトーマツがAIによるクライアント企業の変革をEnd to Endで支援することを目指すもの。そのために推奨するIT製品・サービスの構造(アーキテクチャー)を描くとともに、インフラ、開発基盤、データ環境、アプリ開発といった本番環境を取りそろえて提供するという。そのうえで、デロイトトーマツがビジネス変革を継続的に実現するための運用を担うとしている。このサービスモデル構想のもと、3月に同社の社内向けAI・データ基盤の提供から開始するとのことだ。
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AECとAI FaaSをともに展開(イメージ図)
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AECとは、独自のAIソリューションを持つアライアンス企業10社超と連携し、クライアント企業のCXOの課題解決を起点にAI活用を支援する共創型施設。AIの活用により、業務変革がどのように実現されるのかを体験することで、具体的な実現イメージを持った変革を可能にするという。
また同社は、AECにて様々な業務変革についてのワークショップを提供するとしている。開設時にはCMO(Chief Marketing Officer)およびCFO(Chief Financial Officer)向けにそれぞれ40を超えるユースケースを用意。今後、他のCXO向けや業種・業界別のユースケースなどを拡充していく予定とのことだ。
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