2025年2月10日、AI insideは、日産自動車におけるAI-OCRサービス「DX Suite」の導入事例を発表した。
日産自動車は、全社的なDX推進の一環としてDX Suiteを導入。複数の部門・業務において、文書・画像内のテキスト処理業務のデータ化および自動化を推進しているという。
DX Suiteの利活用の社内推進のサポートやワークショップの実施などの結果、現在社内のAI-OCRユーザー数は導入時と比較し約10倍になったとしている。
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部門ごとの主な活用事例は以下のとおり。
生産技術部門
- 内容:現場作業者の作業指示票の手入力業務のデジタル化
- 効果:処理時間を85%削減
工場部門
- 内容:生産設備から紙で出力される品質測定データの品質管理業務のデジタル化
- 効果:処理時間を480時間/年削減
開発部門
- 内容:部品メーカーからFAXで提出される部品特性データのデジタル化
- 効果:オフィス内のペーパレス化とデータの一元管理を実現
間接部門
- 内容:データのダウンロードができない情報端末の情報をスクリーンショットにした後、文字を読み取りデータ化
- 効果:処理時間を削減・手入力エラーの削減
今後は、これらの業務活用を分析し、さらなる活用が見込まれる部署への展開を進めるとのことだ。
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