SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

EnterpriseZine Day Special

2024年10月16日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

最新サーバOS Windows Server 2008導入ガイド

コマンドラインで実現するWindows Server 2008 Server Coreの初期設定


 Windows Server 2008 Server Core上で、Windows Server 2008 初期構成タスク(Initial Configuration Tasks)と同等の設定を、コマンドラインを使って実現する方法を解説します。

はじめに

 2007年9月にWindows Server 2008 RC0(リリース候補版)が提供開始され、いよいよ次期サーバーOSの出荷も間近に迫ってきました。Windows Server 2008では様々な新機能が提供されますが、そのひとつがWindows Server 2008 Server Coreという新しいOSインストールオプションです。

 本記事では、Server Coreを構成する上で必須となるコマンドラインの利用方法について解説します。

  • Windows Server 2008 Server Core とは
  • サーバー初期設定を行う Windows Server 2008 初期構成タスク
  • Windows Server 2008 Server Coreで実行する初期構成タスク
  • まとめ

Windows Server 2008 Server Core とは

 Windows Server 2008 Server Core は、Windows Server 2008主要機能のひとつとして提供される新しいインストールオプションです。

 Windows OSはバージョンアップとともに機能を拡張してきましたが、最近はより軽量かつセキュリティを強化したOSが望まれるようになってきました。そこで登場したのがServer Coreです。Server CoreはActive Directory、DNS、DHCPなどのサーバーとして最低限必要な機能に限定し、それ以外の不要な機能をすべて取り外すことで軽量化とセキュリティの向上を図ったOSです。たとえばセキュリティ上の脆弱性をしばしば引き起こすエクスプローラやInternet ExplorerはServer Coreに含まれておらず、セキュリティレベルの向上とパッチ適用回数の削減を期待することができます。

 このように機能特化型サーバーとして登場したServer Coreですが、Windowsの大きな特徴であったGUIも省略されています。そのため従来GUIで行われることが一般的であったコンピュータの様々な管理を、原則すべてコマンドラインから実行しなければいけません。

サーバー初期設定を行う Windows Server 2008 初期構成タスク

 Server Coreの概要を説明しましたが、ここで少し話題を変え、Windows Server 2008新機能のひとつである初期構成タスク(Initial Configuration Tasks, ICT)を紹介します。

 初期構成タスクは、GUIのあるWindows Server 2008をインストールし、初めてログオンしたときに表示されるウィンドウです(図01)。

 このウィンドウには「ネットワークの構成」「ドメイン参加」「役割や機能の追加」といった、一般的にOS導入直後に設定する項目が集約されており、管理者はOS導入後の初期設定において何をすべきか迷うことがありません。

図01
図01

 一方のServer Coreですが、インストール後に初めてログオンしたときでも初期構成タスクが表示されることはありません。唯一コマンドプロンプトが表示されるだけであり、管理者はこの状態からコンピュータの初期設定を行う必要があります(図02)。

図02
図02

次のページ
Windows Server 2008 Server Coreで実行する初期構成タスク

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

前島 鷹賢(マエジマ タカマサ)

Microsoft MVP for Virtualization - Virtual Machine日本アイ・ビー・エム(株)に勤務。MicrosoftやVMware製品を中心としたx86インフラ環境の設計・構築に従事。特にWindowsサーバー/クライアント環境のシステム管理・監視、セキュリティ、サーバー仮想化などの分野...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/214 2009/01/16 20:09

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング