日本電信電話は5月9日、7月1日からCI(コーポレートアイデンティティ)を刷新し、商号を「NTT株式会社」へ変更し、新たなコーポレートロゴを採用すると発表した。これにともない、NTTグループ各社もコーポレートロゴを変更する。
CIを刷新する背景として、NTTグループは民営化から40年が経過し、設立時に設定した「日本電信電話株式会社」という商号と、事業内容のギャップが大きくなっていると説明。競争の激しいグローバル市場において、国内外統一のコンセプトのもとNTTグループの技術力やケイパビリティを示し、グローバル企業としてのブランド向上を図るとしている。
新たなCIのポイント
(1)グローバル市場を重視した商号、ロゴデザインへの刷新
商号については、国内だけでなく海外の顧客にも通ずるNTTを正式に採用し、グローバルで事業展開を加速させる。

ロゴデザインについては、1985年に策定されたダイナミックループを新たなコーポレートロゴでも継承。ロゴタイプは、グローバル市場で既に使用しているフォントを採用し、カラーをブラックからブルーに統一する。

ダイナミックループは、一本の曲線により企業のダイナミズムを表現し、マークの上部の小さなループは、国内外で広く浸透していることから、NTTグループのブランドのシンボルとして、グループ各社で使用していく。
(2)NTTグループの企業ブランド統一
新たなCIに定めたロゴデザインはグループ各社のコーポレートロゴにも適用。NTTデータグループは、国内事業でもダイナミックループを採用し、国内外でのブランド統一を図る。NTTドコモグループは、国内でイメージが定着しているレッドをダイナミックループに適用し、新たなコーポレートロゴに採用。以下のグループ会社のコーポレートロゴの変更も7月1日を予定しているという。その他のグループ会社についても順次適用していく。

NTTグループの企業ブランド統一イメージ
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なお、「東日本電信電話株式会社」「西日本電信電話株式会社」「エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社」「エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社」は7月1日より、それぞれ「NTT東日本株式会社」「NTT西日本株式会社」「NTTドコモビジネス株式会社」「NTTドコモソリューションズ株式会社」に商号を変更予定としている。
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