2025年5月16日、スイスビットは、新製品「iShield Key 2」を発表した。

同社はスイスに本社を置いており、2004年に日本法人スイスビットジャパンを設立。NAND型フラッシュメモリを用いた製品を軸に、セキュリティ製品としてiShield Keyシリーズを展開している。今回発表されたiShield Key 2は、FIDO2に準拠している点が特長だ。加えて、MIFAREに対応した「iShield Key 2 MIFARE」、FIPS 140-3に対応した「iShield Key 2 FIPS」をラインアップに追加。USB-Cタイプに加えて、USB-Aタイプも2025年第2四半期のリリースが予定されている。

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また、FIDO2認証に特化した製品だけでなく、ワンタイムパスワードを生成するためのHOTP(HMACベースのワンタイムパスワード)とTOTP(時間ベースのワンタイムパスワード)およびPIV(Personal Identity Verification)スマートカード機能を備えた「Proバージョン」も用意されている。Proバージョンでは、オフィスの入退館から端末のログイン、FIDO2認証に準拠しているアプリケーションのログイン、複合機などの認証キーとしても利用できるなど、デジタルアクセス制御と物理的アクセス制御を1つのデバイスに統合した形でセキュリティを強化できるとのことだ。

なお、日本においては官公庁や大学などを中心にiShield Keyの導入が進んでおり、同社 代表取締役 友森健一郎氏は「安心化のあるNXP製チップを搭載している点が競合他社との違いだ。米国では10万台単位での入札案件もあり、日本でも相当の需要が見込める。まずは100万台を目指したい」と話す。今回の新製品では、EnterpriseAttestation機能をオプション利用できる点も差別化になるとした上で、今後はFeliCaへの対応、サブスクリプションモデルでの提供も視野にいれているとする。

同社 シニアFAE 矢作文氏
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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
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