塩野義製薬、アステラス製薬、NTTデータは、デジタル治療サービス(以下、DTx)の普及を目指し、「DTx流通プラットフォーム」の開発・運用に向けた検討を開始する基本合意書を締結した。
DTxとは、モバイルアプリケーションなどを通じて疾患などを治療・管理・予防するため、エビデンスに基づいた治療介入を提供するデジタル治療サービス。日本のDTx市場は発展途上であり、認知度の向上、製品開発や承認モデルケースの確立、流通プロセスの整備など、多くの企業が連携・協力して取り組むべき共通の課題があるという。
同プラットフォームの構想は、各事業者の協力によるDTx市場の「共創」を理念として取り組むとしている。3社が得意とする各領域の知見を集約し、業界標準に資するプラットフォーム提供を実現することで、国内DTxの普及と発展を目指すとのことだ。

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具体的には、DTx流通プロセスの標準化・医療機関の利用環境の一元化など、DTxの利用に必要な機能を統一することで、医療機関やDTx開発企業の負担を減らすという。加えて、こうした取り組みを推進する活動として、ヘルスケア企業が参画するコンソーシアムの設立についても検討を進めるとしている。

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3社は基本合意契約に基づき、2026年3月を目標として同プラットフォームの具体的な構想をまとめ、その後の社会実装を目指すという。
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