デジタル庁 楠正憲氏が進めたAI活用基盤構築──「他国に取り残される」危機感から始めた施策の舞台裏
正式なAIガバナンス環境が整った今、政府は何を目指すのか

行政機関でのAI活用が急速に進展している。2023年のChatGPTブームを契機に、政府ではデジタル庁が先頭に立ち、生成AI活用の実証から実用化までを一気に駆け抜けている。デジタル庁 統括官の楠正憲氏は、2025年7月4日にファインディが開催したイベント「開発生産性Conference2025」の講演で、同庁における生成AI活用の実情を詳述した。わずか2年間でルール策定から環境の内製化までを成し遂げ、パブリックコメント処理では何万件もの意見整理を効率化して若手職員を単純作業から解放。今後は2025年8月までに各府省にAI統括責任者を設置し、住民サービスへの本格展開に向けたガバナンス体制を強化していく方針だ。
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森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...
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