フューチャーアーキテクトは、鹿児島銀行の融資支援システム「次世代KeyMan」の共同開発に向け、6月より要件定義を開始した。
鹿児島銀行は2024年度からの「第9次中期経営計画」において、「データ活用と業務効率化による生産性向上」を戦略の柱としているという。なかでも「行内システムの最適化・連携強化」を掲げ、既存システムを集約し、優れた機能を追加した融資支援システムの再構築を目指しているとのことだ。
フューチャーアーキテクトは、鹿児島銀行のIT戦略パートナーとして2002年に融資業務の効率化と営業、事務、管理など融資にかかる全業務の情報を一つのデータベースに集約した「KeyMan」を共同開発するなど、融資支援システムの導入を支援してきたという。
次世代KeyManは、鹿児島銀行とフューチャーアーキテクトが共同で開発。KeyManとフューチャーアーキテクトが開発した「FutureBANK」を融合した統合的な融資支援システムになるという。現行のKeyManでは大きく3つに分かれていた「融資支援」「営業支援」「ローン管理」のシステムを統合するとしている。
また、APIを通じて内部・外部システムとのデータ連携を行うことで、AIエージェントなどを活用したリアルタイム分析を実現。これにより、融資業務に関わるコミュニケーションの向上、信用リスク対策、与信判断の示唆が可能になるという。全面的なアーキテクチャ刷新とシステム内外との連携強化により、渉外・融資支援業務の効率化およびサービスの向上を目指すとしている。
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