ロート製薬は9月12日、「 Microsoft Dynamics 365(以下、Dynamics 365)」を導入したことを発表した。主要海外グループ会社30社の会計やサプライチェーンに関するデータを集約する2層構造のERPを軸に、グローバル経営情報を可視化する業務基盤を構築したという。なお、日立ソリューションズが導入支援した。
ロート製薬は、グループ各社の既存ERPをTier1(第1層)とし、その上に新たにTier2(第2層)のERPを Dynamics 365で構築したという。この仕組みによって、各社が個別に導入した既存ERPの運用への影響を抑えながらシステムのサイロ化を解消し、主要海外グループ会社のデータを統合した。

ロート製薬が新たに構築した2層構造ERPのシステム構成図(ロート製薬提供)
[クリックすると拡大します]
また、BIレポート基盤に「Fabric」を採用し、グループ各社で形式が異なるデータの加工・連携を自動化し、分析までの一連のプロセスを、同一プラットフォーム上で実現。グローバル経営に必要なデータ収集、分析に要する時間は、従来と比較して約2週間短縮できる見込みとしている。
【関連記事】
・ロート製薬、部門横断DXプロジェクトにマクニカの伴走支援 体制の強化や仕組みの構築に寄与
・イリソ電子工業、国内外14拠点のERPをビッグバン方式で「Dynamics 365」に刷新
・マイクロソフトとクラウドストライク、サイバー脅威アクターの識別および追跡の方法に関して連携
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア