電通デジタルは、AIエージェントを活用するためのデータ基盤構築を支援する新サービスを開発し、提供開始した。
同サービスは、電通デジタルのマーケティング戦略設計やデータ分析・活用における実績と、国内電通グループ(dentsu Japan)が持つ独自データ資産を活かし、AIエージェントが企業内外のデータとツールを安全かつ高度に使いこなすための基盤を、設計から構築、運用まで一気通貫で支援するもの。また、AI活用・開発の中核を担う国内電通グループ横断組織「dentsu Japan AIセンター」内のAIマーケティングトランスフォーメーション(AIMX)ユニットと連携し、AIエージェント時代のデータ基盤構築の高度化を推進するという。
同サービスのポイント
- メタデータ整備:AIが理解・活用しやすいデータ構造化を目指したメタデータの付与と一元管理を実施。同サービスにデータに関する情報を入力することで、AIによる分類、検出、管理、利用を促進できるとしている
- ベクトルデータベース整備:膨大なテキストや画像データの高速検索・活用を可能にするベクトルデータベースについて、同データベースに格納するための複数データソースの収集・変換・移動による分析向けデータ整備を行うデータパイプラインの設計および構築と、用途に応じた他データベースの選定と運用を支援するという
- MCP整備:CDP(顧客データ統合プラットフォーム)などの社内外リソースやAPI連携をセキュアに統括するMCP(Model Context Protocol:大規模言語モデルが外部ツールやデータソースと連携するための共通ルール)の基盤構築を行い、生成AIと様々な外部サービスやツールを共通化されたプロトコルで連携・実行するとのことだ
- マーケティングデータ拡張:企業の1stパーティデータだけでなく、大規模消費者調査データなどdentsu Japanの独自データと連携することで、従来は難しかったきめ細かな顧客インサイトの抽出が可能だという。また、各種データを電通デジタルのAIを活用した統合マーケティングソリューションブランド「∞AI(ムゲンエーアイ)」の各ソリューションと連携することで、AIエージェントとの対話によって企業の事業変革を包括的に支援するとしている
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同サービスの概要
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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