Queue-itは、Akamai Technologiesと共同開発した新ソリューション「Hype Event Protection(ハイプ・イベント・プロテクション)」の提供を開始した。
同ソリューションは、人気商品やコンサートチケット、コレクターズアイテム、コラボグッズなど、在庫が限られた高需要製品の販売を標的とするボット攻撃から守り、公平かつ安定したオンライン体験を実現することを目的に開発されたもの。
Hype Event Protectionは、「Akamai Bot Manager」のボット検知と、「Queue-it」の仮想待合室によるトラフィック制御を組み合わせることで、ボットの「速度」と「規模」という二大優位性を打ち消すという。Queue-itが販売サイトへの流入を制御することで、Akamaiは不正アクセスを特定するための十分な時間とデータを確保し、販売開始時には、正規顧客がランダムに順番を割り当てられて待合室に並び、ボットはその段階で遮断されるか列の最後尾へ送られるとしている。これにより、ボットが再設定や再攻撃を行う余地を与えず、不正行為を封じ込めるという。その結果、公平なイベント運営が可能となり、システム負荷を軽減し、正規顧客に迅速で安定したアクセスを提供するとのことだ。
また、8月に欧州のチケット販売事業者が複数のイベントで同ソリューションを導入。そのうち某販売イベントでは、200万件超のボット(全トラフィックの98%)を排除し、ファンがチケットを入手できる確率を従来の50倍に高めたとしている。
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