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PingCAP、TiDB Cloudの新アーキテクチャ「TiDB X」発表 2025年内に利用可能に

 PingCAPは、クラウドデータベース「TiDB Cloud」の新アーキテクチャ「TiDB X(タイデービー・エックス)」と、生成AIおよびエージェント型AIの新たな技術を発表した。

 従来、データベースのスケーリングは処理量の増減に応じて行われるのが一般的だったが、TiDBの新アーキテクチャでは、「処理量」だけではなく「処理内容」に基づいてスケールできる点が特徴だという。これにより、ワークロードパターンやビジネスサイクル、データ特性に応じてデータベースがリアルタイムかつ柔軟に拡張・縮小することが可能になるとしている。

新アーキテクチャの概要
  • TiDB X:オブジェクトストレージをTiDBの基盤とする、新たな分散型SQLアーキテクチャ。コンピュート層とストレージ層を分離することで、インテリジェントなスケーリングを実現し、ワークロードの変化、ビジネスサイクル、データ特性にリアルタイムで適応
  • 検索と推論:ベクトル検索、ナレッジグラフ、JSONやSQLを融合した統合クエリエンジンにより、豊かなマルチホップクエリと深い洞察を実現。バージョン管理された分岐可能なストレージで長期記憶を可能に
  • AI開発者ツールキット:生成AIのための新たな基盤技術として、TiDB AI SDK、TiDB Reasoning Engine(推論エンジン)、TiDB MCP Serverを提供し、開発者が迅速にエージェント型ワークフローを構築・拡張することを可能に
  • LLM統合:OpenAI、Hugging Face、Cohere、Gemini、Jina、NVIDIAなどへの標準サポートにより、TiDBをAI開発者にとってオープンで柔軟な分散型SQLプラットフォームに

 現代のアプリケーションとAIエージェントは動的で、予測不能なスパイクを起こし、トランザクション処理と分析クエリを混在させ、パーソナライズされたリアルタイム体験を提供するためにAIに依存しているという。

 しかし、ほとんどのデータベースは依然として後追いでスケールし、インフラの限界に達してから初めてリソースを追加するとのことだ。これは、データベースチームにジレンマをもたらしているという。過剰にリソースを確保して予算を浪費するか、または不足したリソースでSLAを破るかの選択を迫られるとしている。

 TiDB Xはこのような状況に対応すべく、以下を実現すると述べている。

  • 状況に応じたスケーリング:単純なインフラストラクチャのしきい値ではなく、QPS、レイテンシ、クエリ構成、データの種類といった指標に基づいてスケーリング
  • 流動的なワークロード対応:OLTP、運用分析、ベクトル検索、時系列データ、AIワークロードをシームレスに横断し、すべてを単一プラットフォーム上で実現
  • 予測可能なコスト算出:使用量ベースの料金体系を提供し、強制力のあるリクエストユニット(秒あたりのリクエストユニット数)制限によりコストの透明性を実現
  • クラウドネイティブの回復力:オブジェクトストレージによる無限の伸縮性を確保すると同時に、Raftによるキャッシュとコンピューティングノード全体での強い一貫性を維持

 PingCAPはTiDB Xにより、インテリジェントなスケーリングの新たな基準を確立し、分散型SQLがOLTP、アナリティクス、ベクトル検索、AIワークロードにシームレスに適応することを可能にすると述べている。

  • ワークロード対応型スケーリングモデル:インフラではなくワークロードの動的変化によるスケーリング
新アーキテクチャによるTiDB Cloudの利点
  • 急激なトラフィックの増加時でもシームレスに拡張する低遅延トランザクション
  • 数分で拡張または縮小する弾力的なストレージ
  • 使用量ベースの課金による予測可能な請求と、強制可能な秒あたりのリクエストユニット数制限
  • ハイブリッドトランザクション処理、オペレーショナル処理、ベクトル検索、および最新のAIアプリケーションを標準でサポート
  • 堅牢なテナント分離、深い可観測性、およびエンタープライズ向けセキュリティ機能により、SaaS環境と規制産業に向けた環境をサポート
  • ベンダーロックインなし。クラウド、BYOC、自己管理型環境など、多様なデプロイメントオプションを提供

 新しいアーキテクチャは、2025年末までにTiDB Cloud Dedicatedを除くすべてのTiDB Cloudプラン(Starter、Essential、Premium)で利用可能になるという。

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