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SAPが新たなイベント「SAP Connect 2025」を開催 AI エージェントの方向性示す

「SAP Connect 2025」現地レポート:AIがビジネスアプリケーションアーキテクチャーを変える

「Jouleアシスタント」は役割ベースに Deep Researchの新機能も

 ビジネスアプリケーションの姿が大きく変わろうとしている中、人間とAIのパートナーシップの重要性も増している。SAP Connectでは、さまざまな新しい「Jouleアシスタント」が発表された。その特徴は、各アシスタントが組織で働く人々の役割に合わせた「役割ベース」で設計されたことだ。

 Jouleアシスタントは、担当者と共に働くパートナーとして状況に応じ、特定タスクに特化したAIエージェントを呼び出して業務を遂行する。たとえば、経理担当者向けには「Finance Assistants」、調達担当者向けには「Procurement Assistants」と、役割ごとにAIアシスタントが用意されており、各アシスタントの側には、担当者がよりスマートかつ効率的に業務を進められるようサポートするエージェント群が控えるような形だ。SAPが提供するエージェントだけでなく、企業が独自にJouleアシスタントの能力を拡張したいというニーズに対応するため、「SAP Build」のJoule StudioからAgent Builderを利用して、カスタムエージェントも構築できる。これにより各部署の担当者は、Jouleアシスタントからより良いインサイトを得られ、ビジネスの生産性向上に集中できるという。

図2:エージェントを従えた、役割ベースのAIアシスタント(出典:SAP)
図2:エージェントを従えた、役割ベースのAIアシスタント(出典:SAP)
[画像クリックで拡大]

 ここで重要なのは、担当者がJouleアシスタントと業務を進める過程で、相互の「信頼関係」が生まれることだ。一旦、信頼関係が築かれると、担当者はJouleアシスタントに任せる範囲を増やしてもいいと判断できる。もちろん、そうなるにはAIアシスタントによる出力結果が満足できる高い水準でなくてはならない。アラム氏は、「私たちは単独のアシスタントの責任範囲を拡大することに加えて、複数のアシスタントが連携し、複雑なタスクを実行するための取り組みも進めている」と語る。

 また、「効率化と自動化は、組織にとって大きな価値を生み出す可能性を秘めているが、AIの最大の強みは、膨大な社内外のデータを深く掘り下げて調査し、それに基づいて推奨事項やインサイトを引き出すことにある。これを人間が短時間で行うことは難しい」と続け、2025年12月にベータ版を提供予定の「Deep Research in Joule」を紹介した。

 たとえば、調査量の多いユースケースに「アカウントプランニング」がある。通常は6~8週間を必要とするが、Deep Researchを利用すると数時間に短縮できる。社内のSAPデータ、外部インテリジェンス、そして信頼できるリソースを統合することで、ユーザーはJouleを離れることなく、複数のソースを活用した戦略的なリサーチ作業をAIに任せることができる。

 ファイナンスから調達、サプライチェーン、HR、CXまで、幅広い分野をシームレスに統合したビジネスアプリケーションを提供すること。そしてデータとAIの要素をシームレスに統合し、フライホイールを回すことでビジネス価値を創出する。これによって組織内の分断はなくなり、つながりを深めることができるようになる。アラム氏は、これが「SAP Business Suite」の提供価値であるとし、同様の理念で開催する本イベント「SAP Connect」が部門の垣根を越えた人々が交流し、組織における価値を引き出すサポートをする場になればと述べた。

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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