Okta Japanは10月14日、セイコーエプソンが、グローバルで展開する顧客向けサービスの認証基盤に、Oktaが提供する顧客向けアイデンティティ管理サービス「Auth0」を採用したと発表した。
セイコーエプソンでは、顧客向けサービスの認証基盤として独自に開発・運用してきた「Epson Global ID」を運用してきたが、内製による開発体制では、新しい認証技術のサポートや、セキュリティ脅威への迅速な対応に限界があったという。こうした課題に対応するため、クラウドベースの認証サービスへの移行や体制構築を進めてきた。APIベースの認証・認可機能の柔軟性に加え、最新のセキュリティ対策を取り入れることができる点などから、Auth0を採用したとしている。
Auth0導入の起案・設計は、セイコーエプソンのITを所管するDX推進本部が中心となって行った。導入・実装では同部門に加え、既存の認証基盤と連携する各業務システムの担当部門や、国内外の地域販売会社の技術部門とも連携し、全社的な体制でプロジェクトを推進したという。
セイコーエプソンは、Auth0の導入により、2025年9月現在で5つ以上の顧客向けサービスが連携したEpson Global IDを構築している。また、多要素認証(MFA)の実装が可能となり、2025年5月からセキュリティ強化のために2段階認証が導入された。

出典:エプソン販売株式会社のWebページ
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