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冨永裕子の「エンタープライズIT」アナリシス

AIエージェントのセキュリティ、事業側の導入にブレーキをかけないためのOkta Platformのアプローチ

Oktane 2025 レポート#03


 米Oktaが開催した年次カンファレンス「Oktane 2025」のOkta Platform Keynoteでは、社内におけるAIエージェントの導入を進めようとする企業のCISO、CIO、CTOを対象に、セキュリティを担保する方法が紹介された。

期待先行のAIエージェント、後回しになるセキュリティとガバナンス

 企業組織内のアイデンティティ数は、従業員のものから、契約社員、マシンやデバイス、AIエージェントのものまで、爆発的な増加を続けている。アイデンティティマネジメントにおける特に大きな変化が、AIエージェントの登場である。企業のAIエージェントへの期待と関心はこれまでにないほどの大きさで、セキュリティは後回しで検討と導入が進んでいる。結果、カスタマーエージェントが、本来提供すべきではない割引を提供したり、開発エージェントが本番環境のリポジトリー全体を削除したりする話を聞くようになった。

 セキュリティリーダーの懸念は膨らむ。たとえば、2025年8月に公開した「Okta AI at Work 2025」レポートによれば、91%の組織がすでにAIエージェントを導入している一方、AIエージェントのようなNHI(Non-Human Identity)を管理するための戦略やロードマップを持っている組織はわずか10%にとどまっているとわかった。管理の行き届かないAIエージェントは、攻撃者にとって格好のターゲットになってしまう。ゲストで登壇したBox Chief Technology Officerのベン・クス氏も、「AIエージェントには、ドキュメントや受信メールの参照、ユーザーの入力プロンプトの監視でユーザーを騙したり、悪意のあるユーザーがデータを改ざんしたり、予期せぬ動作をさせたりするリスクがある」と話していた。

 AIエージェントの脆弱性を狙うような、新しい問題に対応するには、従来型のツールでは難しい。「複数のポイントソリューションをダクトテープで巻くだけのアプローチでは対応できない。制御を簡素化しつつも、保護を強化する統合アプローチが求められている」とクリステン・スワンソン氏は訴えた。

クリステン・スワンソン氏(Senior VP, Design and Research, Okta)

 今のセキュリティリーダーに求められているのは、対策を施した上で、事業側のイノベーションを促すことだ。その実現に向け、Oktane 2025でCEOのトッド・マッキノン氏が提唱したビジョンがIdentity Security Fabricになる。これは、AIエージェントを含む人間以外のアイデンティティを、認証前から、認証中、認証後まで安全に保護することを目指すものだ。扱うアイデンティティの出所、所有者、接続先は問わない。あらゆるアイデンティティタイプ、あらゆるアイデンティティユースケース、あらゆるリソースタイプを、単一のプラットフォーム上に統合し、エンドツーエンドのオーケストレーションを実現する。スワンソン氏は、「このビジョンは、多くのCISO、CIO、CTOから支持を得られると思う」と語った。

Okta PlatformにおけるIdentity Security Fabric 出典:Okta [画像クリックで拡大]

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AIエージェントのセキュリティ、3つのニーズを満たすOkta Platform

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冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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