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政治学者 丹羽文生の永田町一刀両断!!

そもそも参議院は必要なのか? 進まない「参議院改革」

参院選を前に二院制の意味を問う


参院は「究極の無駄遣い」!?

 参院ができたばかりの頃は、保守系無所属議員が「緑風会」を組織し、政権掌握を目的とせず、衆院に対する抑制、均衡、補完機能を発揮するため、92名を擁する最大会派として、衆院とは違う参院の独自性の確保を目指した。

 その名の通り、虹の7色の真ん中の色である「緑」と同じく中立の立場を堅持したのである。ところが、1960年代に入り、左派社会党と右派社会党の統一による日本社会党の結成、自由党と日本民主党の保守合同によって、参院にも政党化の波が容赦なく押し寄せ、「緑風会」は、やがて消滅。「良識の府」、「理性の府」とはほど遠く、無用の長物として厳しい批判を浴びせられている。

 近頃では、運営費に年間450億円以上を要する参院を「究極の無駄遣い」と見る向きもある。消費税(付加価値税)25%の社会福祉大国で知られるスウェーデンでは、予算を切り詰めるために、第2院を廃止して、一院制を採用したという。それを思えば、日本はおおよそ900兆円もの借金を抱えており、昨今の財政状況を考えれば、参院に批判の目が向けられるのも当然かもしれない。

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参院を「行政監視院」に

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この記事の著者

丹羽 文生(ニワ フミオ)

1979年、石川県生まれ。衆議院議員秘書、作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。この間、東北福祉大学非常勤講師等を歴任。専門は政治学。著書に『保守合同の政治学』(共著、青山社)等多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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