noteは、note上に投稿された記事データをもとにした「生成AI基盤モデルランキング2025」を発表した。
2023〜2024年は「どの生成AIツールを使うか」が主な関心事だったが、2025年は、文章作成・画像生成・音声制作など用途に応じてどの基盤モデルを選ぶか、といった「使いこなし」の視点が強くなっているという。また、技術者の間では、オープンソースモデルをローカル環境で安全に運用する動きも加速しているとのことだ。
この背景には、各社による継続的な性能向上と機能の拡充があるという。note上の「#生成AI」ハッシュタグが付いた投稿数は、今回のランキングの集計期間において前年同期比で約4.8倍に増加したとしている。
生成AI基盤モデル 総合ランキング 結果

<以下、所感をプレスリリースより抜粋>
総合1位のChatGPTは、もっとも多くの人が日常的に使う「AI体験の中心」として支持を集めました。文章作成だけでなく、画像生成、音声対話、長文の資料作成、エンタープライズ向けツール統合など、幅広い用途に対応できるプラットフォームとしての完成度の高さが評価されています。
2位のGeminiは、Googleの検索技術とAIを統合したマルチモーダルモデルとして急成長しました。長文コンテンツやスプレッドシート、スライドなどをまとめて扱える特長から、Google Workspaceと組み合わせた「日常業務のインフラ」として使う事例が多く見られます。
3位のStable Diffusionは、画像生成モデルの代表格として安定した人気を維持しています。ローカル環境での運用やLoRA(追加学習)によるキャラクターのカスタマイズなど、用途ごとに基盤モデルを使い分ける動きが定着していることがわかりました。
生成AI基盤モデル 急上昇ランキング 結果

<以下、所感をプレスリリースより抜粋>
急上昇1位のGeminiは、Google Workspaceとの連携を強みに、従来はChatGPT中心だった業務フローの一部をGeminiに置き換える動きが見られ、「検索と業務ツールに近いところで動くAI」として存在感を高めています。
2位のQwenは、Alibabaが公開するLLMファミリーです。テキストLLMに加えてQwen-ImageやQwen-Image-Editなどの画像系モデルも揃い、ローカル環境で自前の生成AIスタックを組みたい開発者から注目を集めました。
総合4位に続いて、急上昇でも3位に入ったClaudeは、推論力だけでなく、Claude Codeやエージェント機能を通じて業務フローや開発プロセスを“型”として自動化できる点が評価されました。チームで再利用できるAIワークフロー基盤として存在感を高めています。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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