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中小企業の情シス実態、平均残業時間は「31時間以上」 半数が離職を検討──ウェヌシス調査

 オンライン研修プログラム「情シスカレッジ」を運営するウェヌシスは、中小企業に勤務する情報システム(以下、情シス)担当者を対象に、「中小企業における情シスの実態アンケート」を実施した。

 同調査から、多くの中小企業で情シス担当者が一人で奮闘し、恒常的な長時間労働に陥っている実態や、評価と離職意向の間に存在するギャップ、DX推進という重要任務とキャリアパスへの不安という相容れない現実に直面している状況が明らかになったとしている。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2025年7月23日
  • 調査対象:中小企業に勤務する情シス担当者
  • 有効回答数:102名
  • 調査元:株式会社ウェヌシス
企業のITを一身に背負う「一人情シス」。恒常的な長時間労働が浮き彫りに

 「情シス業務を担当している人数は何人ですか?」という質問に対し、55%が「1人」と回答。「2人」(22%)、「3人」(12%)と続き、多くの企業で情シスが少人数、特に「一人情シス」体制であることが明らかになったという。

 月あたりの平均残業時間は「31時間以上」が33%と最も多く、次いで「1〜10時間」(26%)、「11〜20時間」(21%)という結果に。限られた人数で、PC管理からセキュリティ対策、ヘルプデスクまで、幅広い業務をこなしている実態がうかがえるとのことだ。

8割が「評価されている」と実感も、半数が離職を検討する“評価と本音のギャップ”

 「情シス担当者として評価されていると感じますか?」という問いには、82%が「はい」と回答し、多くの担当者が自身の仕事の重要性を認識され、やりがいを感じていることがわかったという。

 しかしその一方で、「『やめたい』と思ったことはありますか?」という質問には、「はい」(38%)、「今も思っている」(17%)を合わせて55%が離職を考えたことがあると回答。社内評価の実感と、過酷な業務実態との間で生まれる葛藤が垣間見える結果になったとしている。

最大の悩みは「業務量の多さ」。知識、予算、他部門の理解不足も深刻

 情シス業務における最大の悩み・課題(3つまで選択可)を尋ねたところ、「業務量が多すぎる」(53%)が最多に。続いて「知識が追いつかない」(48%)、「IT予算が足りない」(37%)となり、リソース不足が深刻な課題であることがわかる。

 また、「他部門の理解がない」(31%)も上位に入っており、パスワード忘れやネットワークの不調といった日常的な問い合わせ対応に追われる中で、DX推進のような戦略的な業務に時間を割けないジレンマも浮かび上がってくるとのことだ。

「DX推進」への高い意欲と、「キャリアパスの不明確さ」という現実

 今後強化したい分野としては、「セキュリティ」(54%)に次いで「DX推進」(52%) が挙げられ、企業の成長に貢献したいという高い意欲が見られたという。

 しかし、「情シス担当者のキャリアパスは明確ですか?」という質問に対しては、「まったくない」(24%)、「あまりない」(31%)を合わせて55%がキャリアパスは不明確であると回答。スキルアップへの意欲はありながらも、将来のキャリアを描きにくいという不安を抱えている担当者が多いことが示唆されたという。

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