2026年1月20日、日本オラクルは、マネックス証券がオンライン証券の取引プラットフォームの一部である証券基幹システムのデータベースを「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上の「Oracle Exadata Database Service」へ移行し、本番環境の一部を2025年4月より稼働開始したと発表した。国内大手オンライン証券の基幹システムのデータベースがOCIへ移行するのは初の事例だという。
今回の移行で、従前環境の増強と比べて約40%のコスト削減を見込んでいるそうだ。また、主要工程は同社の内製体制で推進し、短期間での本番稼働を実現したという。
マネックス証券は、口座数と預かり資産の増加が進む中、相場ニュースなどで処理負荷が平常時の約2倍に達する局面でも安定運用を維持できる、弾力的なインフラが求められていた。移行前は、本番用、ステージング用、災害対策(DR)用それぞれにオンプレミスの「Oracle Exadata」が稼働していたが、今回本番環境の一部をOCI上の「Oracle Exadata Database Service」へ移行し、稼働を開始したとのことだ。
導入効果として、一部処理をOCIへオフロードすることでOracle Exadataの処理負荷を軽減し、オンプレミス側のリソースを確保したという。OCIへの一部移行後も、オンプレミスのOracle Exadataと安全かつ高性能に接続できるハイブリッド構成を実現し、レイテンシーの影響を意識せずに運用できる環境を確立しているとのことだ。
また、事業のレジリエンス強化のため、オラクルのデータベース向けフルマネージド型データ保護サービス「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」の導入を検討しているという。そのほか、今回のOCIへの移行をきっかけに「Oracle Autonomous AI Database」のSelect AIなど、データ分析領域での活用を検討しているとした。
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