内閣官房国家サイバー統括室(以下、NCO)は2月1日から3月18日(サイバーの日)までの「サイバーセキュリティ月間」にあわせ、2月2日、都内でキックオフイベントを開催した。2011年から開催しており今回で16回目になる。会場には、普及啓発協力キャラクターを務める俳優の鈴木福さん、さらに大阪・関西万博で様々な組織や団体が政府と連携してサイバーセキュリティ対策を推進してきたことから、公式キャラクターのミャクミャクも駆けつけ、「全員参加」での対策を呼びかけた。
(左から)サイバーセキュリティ月間2026普及啓発協力キャラクター 鈴木福さん
大阪・関西万博公式キャラクター ミャクミャク
冒頭、主催者を代表して登壇したNCO 統括官の木村公彦氏は、現在のサイバー脅威の深刻さに言及。木村氏は「サイバー攻撃やサイバー犯罪の状況を見ると、ランサムウェアによる被害は引き続き高い水準にあり、さらに製造業などの供給網を狙った攻撃も急増している」と指摘する。こうした情勢に対応するため、政府は2025年5月に「サイバー対処能力強化法・整備法」を成立させ、同年7月にNCOを新設。12月には新たなサイバーセキュリティ戦略を策定し、官民連携・国際連携していることを示した。木村氏は「自由で公正かつ安全なサイバー空間を確保することは極めて重要な課題である」と述べ、法制度の整備と並行して、一人ひとりが基本的な対策を徹底することの重要性を説く。
具体的には、OSやソフトウェアを最新の状態に保つことや、多要素認証の利用といった「サイバーセキュリティ対策9か条」を提示し、これらを確実に実施することで多くの被害を防げると強調した。
続いてビデオメッセージで登場した高市早苗内閣総理大臣は、医療機関や企業活動を停止させるサイバー攻撃の実態に触れ、「サイバーはひとごとじゃない」というサイバーセキュリティ月間のテーマを引用。不審なメールのリンクを開かない、パスワードに依存しない認証を導入するといった具体的な行動変容を呼びかけた。
後半のセッションでは、普及啓発協力キャラクターを務める鈴木福さんを交え、日常生活やビジネスシーンに潜むリスクについてトークセッションが行われた。鈴木さんは、自身のSNS利用において「ダイレクトメッセージ(DM)に紛れ込む怪しいリンク付きの詐欺メッセージには細心の注意を払っている」と述べ、ファンとのコミュニケーションを大切にしつつも、セキュリティ意識を常に持っているという。また、精巧に作られた偽のブランドサイトや広告の存在に触れ、「URLや住所の表記に違和感がないかを確認している」と実体験に基づいた注意点を語った。

イベント内ではサイバーセキュリティに関する3択クイズも実施され、偽の警告を表示させて金銭を要求する「サポート詐欺」や、データを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア攻撃」などの用語を的中させた。
さらに昨年開催された「大阪・関西万博」では、官民様々な組織が連携して演習を重ねてきた実績が紹介。会場には万博公式キャラクターのミャクミャクも応援に駆け付け、鈴木さんと共にセキュリティ対策の重要性をアピールした。
最後に鈴木さんは「サイバーセキュリティは日常にあるもの。対策を学べるので、サイバーセキュリティ月間をきっかけに習慣化していってほしい」と、メッセージを送った。
なお、鈴木さんが出演した周知用動画は「企業向け」や「全世代向け」など全4種類で、NCO公式YouTubeチャンネルで公開されている。
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小山 奨太(編集部)(コヤマ ショウタ)
EnterpriseZine編集部所属。製造小売業の情報システム部門で運用保守、DX推進などを経験。
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