IBMがImpact 2010開催!ビジネス・アジリティーが支える成長戦略
日本アイ・ビー・エムが主催する「Impact 2010」が7月6日にザ・プリンス パークタワー東京にて開催される。ImpactといえばIBM WebSphereを中核とした、SOAやBPMの最新情報の公開とソリューション事例を集結したイベント。今年も“ビジネス・アジリティー(ビジネスの俊敏性)”をキーワードに、ビジネス・プロセスの管理、Java EEの最新動向やクラウド・コンピューティングなどのIT基盤の構築など、企業のIT部門やデベロッパーを対象にしたセッションが数多くおこなわれる。
特別講演は経営コンサルタントとして最近注目を浴び、ベストセラーを連発している小宮一慶氏が登壇。続いて、日本アイ・ビー・エムの熊本義信氏(ソフトウェア事業 WebSphere事業部長)がWebSphereを中心にした基調講演を行う予定。
BPM、システム連携、パブリック・クラウド関連のセッションが人気
SOAは近年、すでに定着した感があるが、このセッションでは、「SOA導入の本当の姿」 と銘打ち、東京証券取引所におけるSOA導入事例が(株)協和エクシオによって紹介される。早期に満員となってしまったため、申込者の要望により、リピートセッション(A-5)がおこなわれることとなった。
またIBMが最近注力し、積極的に打ちだしている「パブリック・クラウド」関連も人気で、リピートセッションが予定されている。IBMは、業務の適応分野ごとにパブリックとプライベートのクラウドの使い分けを推奨しており、セキュリティの担保されたパブリック・クラウドを提唱しているが、これらのセッションでその具体的な適応の考え方や手法が解説される予定。
また業務プロセス改善アプローチ関連(D-1)や基幹系システムのJava関連のセッション(C-2、F-2)など、企業の業務改革や、大規模ミッションクリティカルの世界で基幹系をどのように俊敏なビジネスに更改していくかについてのセッションにも関心が寄せられている。
デベロッパー注目セッション
Impact 2010は、デベロッパーにとって有用なセッションも盛り沢山だ。
『ECO活動推進商品の開発に於けるWebSphere sMashの活用』(E-3) : Groovyを使ったWebアプリケーションを短期で開発した事例と短期開発のヒントを株式会社コムチュアから紹介される。
『なぜWebSphere + OracleをiStudyプラットフォームとして選択するのか? 』 (F-3) :eラーニングソフトとして高い知名度をもつiStudyはWebSphere Application ServerとOracle RACによって構築されている。27万人という多くのユーザーを支えるiStudy プラットフォームがどのように開発・運用されているかを株式会社システム・テクノロジー・アイの社長である松岡氏自ら解説する。
『JBCC開発環境クラウド化におけるWebSphere CloudBurst導入事例』(E-4) : プライベート・クラウドの適用領域は、開発環境の集中化、仮想化から始めるというアプローチもある。日本ビジネスコンピューター株式会社(JBCC)は多拠点に渡る開発環境のクラウド化を決定、アプリケーション・インフラの導入基盤としてWebSphere CloudBurst Applianceを選択した。JBCCにおける開発クラウドの事例を聞くことができる。
WebSphereを中心にしたSOA/BPMをテーマに例年開催されてきたImpactであるが、マネジメント層向けのみならず、デベロッパー向けのプログラムが充実している。