非構造化データから音声、画像までを一括検索
現在、ほぼすべての企業が、何らかの情報検索環境を有している。しかし、オートノミー石井氏は、「企業が所有する情報検索と活用について抱えている悩みは、昔も今も変わらないと感じている」と語る。例えばデータ管理不在のために重複するデータが存在し、しかもどちらが正でどちらが誤かわからない。製品が増えた際、各部門の社内データのカテゴリー更新を、それぞれの部門で、しかも人手で行わなければならない。検索しても必要な情報が見つからない。検索結果が多すぎて、どの情報を使えばいいのかが分からない、などの問題もあるという。
また、たとえば販売した製品にトラブルがあった場合、原因究明のために販売部門から出荷、製造、設計、企画へと遡っていくことになる。ところが各部門がMSオフィス、Notesなど別々に管理していれば、データ形式が異なる度に情報収集の操作を繰り返さなくてはならない。
そうした悩みを解決する一つの手段がオートノミーのIDOLサーバ7だ。まず400種類のデータ格納部と1,000種類のデータ形式に対応している。ファイルサーバー、Notes、各種DB、CAD、メールサーバーなどにある情報を、一つの画面から一気に検索をかけることができる。各種フォーマットの構造化データに加えて、企業内に存在する情報の80%を占めるといわれている、音声や映像データをはじめとした非構造化データも検索可能になっている。
現在、NATOや米国国土安全保障省、米国証券取引委員会(SEC)、BBC、ブルームバーグ、エリクソンなどで導入されている。その背景にはIDOL7の検索機能に加え、検索にかかる時間の劇的な短縮によるROI向上、ACLベースのアクセス制御などのセキュリティが評価されているからだ。拡張性が高いスケーラビリティも特徴で、世界最大級のイントラサイトの検索エンジンとしても導入されており、48億ドキュメントもを管理している単独ユーザも存在する。