富士通、米オラクルと共同開発の「SPARC Enterprise Mシリーズ」を発表
新プロセッサSPARC VII+を搭載しミッションクリティカルシステム向けのUNIXサーバを強化
富士通は、米オラクルと共同開発・製造を行う「SPARC Enterprise Mシリーズ」を発表した。
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「SPARC Enterprise Mシリーズ」は、オラクルによるサン・マイクロシステムズ買収後初の大きな製品発表となる。発表にあたっては、富士通から執行役員副社長の佐相秀幸氏と日本オラクル代表執行役社長・CEOの遠藤隆雄氏が出席した。
「SPARC Enterprise Mシリーズ」は、サン・マイクロシステムズのころから富士通が共同開発・製造していたもの。9月のOracle Open Worldにおいて、SPARCとSolarisのロードマップが示されていたものの、製品としてまとめられて発表されたことで、富士通とオラクルによるSPARK、Solaris製品のサポートが改めて示されたことになる。
新プロセッサSPARC64 VIIのクロック周波数は、最大3.0GHz、L2キャッシュメモリは従来比2倍の最大12MBに、アプリケーションの処理性能は従来のSPARC64 VIIより20%向上しているという。今回は、CPU1ソケットのM3000から、64ソケットのM9000までフルラインナップが発表されている。
「SPARC Enterprise Mシリーズ」とOracle Solarisを組み合わせることで、ミッションクリティカルシステムに求められる信頼性、可用性、保守性(RAS)を実現するとしている。
しかし、両社の提携の詳細やサポート体制の詳細などについては、まだ発表できる段階ではないとしている。今後、プロセッサやOSの開発体制をどのように継続し、また投資を回収していくのかなどの動きも含め、製品の動向が注目されるところだ。

■ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/12/2.html?nw=pr
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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