IT物欲とエバンジェリストの関係
IT業界にはIT物欲のとても強い人が多い。ゆえに常に新製品に手を出してはその魅力や優位点、時には残念な点について、すぐに多くの人々に広めたくなる。
この性格はエバンジェリストという職業にとても向いている。エバンジェリストは、自分の企業の製品が発売されるよりももっと前の早い段階に手に入れ、使いこなすことに生きがいを感じている。さらには、競合製品に関しても同じように誰よりも早く製品を手に入れ、触れ、比較したうえでエバンジェリスト活動、つまりプレゼンテーションやデモンストレーションを行うのである。
実はこれは「自慢」と紙一重でもある。商品/製品の入れ替わりが激しいかったり、季節で入れ替わるケースなどでは特に吾輩の血が騒ぐ。IT業界とりわけスマートフォンや携帯電話、クラウド上のソフトウェアなどは格好の材料である。
最近は米国・ヨーロッパで先行発売された期待のスマートフォンであるWindows Phone7が人気を呼んでいる。しかしながら、iPhoneやAndroid端末といった魅力満載のスマートフォンも存在している。
自慢するわけではないが、吾輩はiPhone日本発売の前日から表参道のソフトバンクショップに並んだ幻の徹夜組である。それくらいiPhoneが好きである。もちろん、iPhoneだけでなく、Androidも愛用している。
この世に悪いスマーフォンなんていない―そんな状況下にWindows Phone7が飛び込んできた。これまさに、エバンジェリスト冥利につきる瞬間である。