mysqldumpの出力フォーマット
mysqldumpはデフォルトではテーブル定義やデータをSQL文として出力します。第3回で利用したサンプルデータはmysqldumpのデフォルトの出力フォーマットそのものです。
データはINSERT文として、テーブル定義はCREATE TABLE文として出力されます。
-Tまたは--tabオプションを使用するとデータをタブ区切りのファイルとして出力できます。さらにフォーマットを変更するオプションを組み合わせて任意のフォーマットで出力できます。このオプションでは出力先ディレクトリを明示的に指定する必要があります。
mysqldumpでのオンラインバックアップ
エクスポート対象のテーブルが全てのInnoDBなどトランザクションをサポートしたストレージエンジンを使用している場合、データのエクスポートが1つのトランザクションとして実行されます。つまり他の処理を一切邪魔することなく一貫性を保ったデータを取得できる、オンラインバックアップが可能です。但しmysqldumpで取得したバックアップデータのリストア性能に課題があるため、データサイズが大きい場合(経験的にはおおむね20GBより大きい)にはMySQL Enterprise Backupなど他のバックアップ方法の検討が必要です。
mysqlコマンドでのインポート
mysqldumpで-Tまたは--tabオプション無しでエクスポートしたファイルは、mysqlコマンドに読み込ませることでインポートできます。コマンド例は第3回でのサンプルデータの登録作業のものです。
C:\mysql\mysql55\bin> mysql -u root world_data < c:¥mysql¥world.sql