SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

これがOracleのインメモリ!Oracle TimesTenのすべて

第4回 TimesTenのチューニング


Oracle TimesTenの環境を構築したが、性能が思うように出ないという場合、まずはどこを見たらいいのでしょうか?今回はOracle TimesTen のチューニングについて説明します。

  Oracle Databaseであれば、取得したStatspackやAWRを分析し、ボトルネックを見つけることができますが、Oracle TimesTenにはこのような機能がまだ無いため、以下の手順でチューニングを検討されることをお奨めします。

Step1:データストアの設定に問題が無いか確認しよう。

 まずは、データストアのヘルスチェックを行います。チェックする観点は、前回ご説明した監視ポイントと同じです。SYS.SYSTEMSTATS表、SYS.MONITOR表から、以下の点について確認してください。

  •  チェックポイント回数、コミット回数が想定の範囲内であること
  •   ログバッファが小さすぎてログ読み取り時にI/Oが多発していないこと
  •   一時領域が枯渇していないこと
  •   ロック競合が発生していないこと
  •  一時索引が作成されていないこと
  •  設定値を超える接続要求が来ていないこと

 また、統計情報と実データの内容に乖離が無いことも必ず確認してください。

 上記のポイントが全て問題無かった場合は、SQLチューニングの必要があるかもしれません。ttTraceMonユーティリティを使用して、ボトルネックとなっているSQLを突き止めましょう。

Step2:ttTraceMonユーティリティでSQLトレースを取得しよう。

 ttTraceMonユーティリティを使用して、SQLトレースをレベル4で取得します。トレースバッファに溜めたトレース情報を後からコマンドで出力しても良いですが、ディスク領域に余裕があるのであればトレースをファイル出力させた方が扱いは簡単です。ただし、ファイル出力させる場合はアプリケーションのパフォーマンスに大きく影響を与えるため、注意が必要です。いずれの方法でトレースを採取するにしても、パフォーマンス分析が終わったら必ずトレース機能はOFFにしてください。

 今回は、トレースバッファ経由でトレース情報を出力する方法をご紹介します。

 ttTraceMonユーティリティのトレース機能はシステム単位で有効化されます。セッション単位での取得はできません。

 ttTraceMonユーティリティで取得されたSQLトレースによって、実行されたSQLとフェーズ毎の処理時間(prepare、execute、open、fetch、close)が確認できます。

 ボトルネックとなっているSQLが特定できたら、次にそのSQLの実行計画を確認しましょう。

次のページ
Step3:ttSQLCmdCacheInfoプロシージャで実行計画を確認しよう。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
これがOracleのインメモリ!Oracle TimesTenのすべて連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

三浦 かなこ (ミウラ カナコ)

日本オラクル株式会社
コンサルティングサービス統括
テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部
テクニカルアーキテクト本部 データベースアーキテクト部前職ではSEとして、アプリケーション開発、設計、アプリケーション試験チームリーダーなどを経験。 7年間の現場経験を経...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3752 2012/02/10 18:34

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング