Oracle Database Applianceならではのメリットを活かす
第3回から第5回にかけて、Oracle Database Applianceのインストール方法や検証結果を解説してきました。
2時間という非常に短い時間でインストールでき、さらに一般的なRAC構成と同等の可用性を持ちながらも、Pay as you growによってコストと性能のバランスを調整できるのが、Oracle Database Applianceです。
Oracle Database Applianceの特徴 | 説明 |
ハードウェアとソフトウェアが事前設計・構成済み | 高可用性データベースに必要なハードウェアとソフトウェアが設計・構成された状態で組み込まれています。組み合わせや相性の問題が発生することなく、設計の期間を大幅に短縮できます。 |
Oracle Appliance Managerによる簡単なインストール | GUIの画面に従って進むだけで、誰でも簡単にRACのインストールができます。必要な時間は2時間だけです。 |
Pay as you growによるスモール・スタート | 搭載されているコアのうち、実際に使用するコアだけをライセンス対象にできます。RAC構成でも最小2プロセッサライセンスからスタートできます。 |
Enterprise Editionを低コストで利用可能 | Pay as you growを使うことで、Standard Editionと同等のコストでEnterprise Editionを使うことができます。Enterprise Editionの機能を使うことで、性能や管理性が大幅に向上します。 |
高可用性、高性能 | ハードウェアの各部品が冗長化されているため、高い可用性を備えています。また、REDOログ・ファイル配置用のディスクをSSDにするなど、高い性能が出るためのノウハウが凝縮されています。 |
1Boxで省スペース、低価格 | 必要なハードウェアとソフトウェアが1Box(4U)の中に全て収まっており、無駄なスペースを消費しません。また、ストレージやスイッチといった本来サーバーとは別に存在する機器も1Boxに収まっているため、低価格を実現しています。 |
第6回目(最終回)となる今回は、Oracle Database Applianceがどのようなシステムで活用できるのか、実例を交えながら紹介します。