・・・といったことについてしゃべる機会をもらうことになった。
普段記者として取材し見聞きしたこと、そこから感じていることなどざっくばらんにお話しする予定だ。
日時は11月21日14時から、場所は東京ベルサール九段、アシスト主催のセミナー「InfiniDBプライベートセミナー」で「ビッグデータってデータウェアハウスじゃダメですか?」というテーマで講演を行う。
コストパフォーマンスに焦点をあて、ビッグデータ活用について考える
このセミナーのサブタイトルは、「ビッグデータ時代のデータウェアハウスに王道なし!速さなのか?費用なのか?今、あらためてコストパフォーマンスを考える」とのこと。コストパフォーマンスに焦点を当てた構成となっている。コストパフォーマンスを考えた情報基盤設計に興味のある方は是非参加していただきたい。
まさに今はビッグデータブーム。まずはHadoopを代表するNoSQLに注目が集まり、さらに高度なデータ分析を行うデータサイエンティストなるものも登場し、さらにはソーシャルメディアデータの分析もよく話題に上っている。とはいえ、それらは企業にとって本当に必要なもので、導入すればビジネスが本当に変革するかと言えば、かなりの疑問が残るのではないか。
新しいモノに飛びつくのではなく、企業の中にある大量データを活かすために再びいま注目されているのが、従来からのデータウェアハウスやBIのテクノロジーだ。
ビッグデータ時代とはいったいどんなものかを改めて考え、いま本当に活用すべき技術は何かについて、記者としてユーザやベンダーへの取材を通じて見えてきたことや、ビッグデータ時代だからこそ考えるべき、データウェアハウスやBI のテクノロジーについてもお話しできればと思っている。
ビッグデータ時代のデータウェアハウスとはなんぞやと思ったならば、是非聴きに来ていただければと。あ、もちろん私だけでなく、しっかりと技術的に満足できる内容の講演が、私の後には控えているのでご安心を。
ビッグデータ時代、データウェアハウスはどう変わる?
私が、データウェアハウスというものに初めて関わったのは、1996年のことだった。当初はまだ目新しい言葉で、国内での認知度もそれほど高くはなかった。データウェアハウスのことを当時は情報系システムと言ったり、私はこの表現は嫌いだったけれど大福帳システムなんて言われたりすることもあったっけ。まだまだ基幹系のシステムでは、メインフレームが幅をきかせていた時代でもある。
そんなころに登場したデータウェアハウス、その後一気に業界のキーワードとなる。データウェアハウスをテーマにすると、いまでは考えられないぐらいたくさんの聴衆が集まった。とある展示会でデータウェアハウスのセミナーを行った際には、着席50名くらいの会場になんと100名くらいの人が詰めかけたっけ。立ち見でなんとか80名くらいは会場に入れたのだが、20名くらいは仕方がなくお断り。すると入れない人は、受付で怒って帰っていく始末。実際のセミナーの際には、講師をしている私のすぐ横まで聴講者が立っている状態。参加者の多くが熱心にメモをとっており、いつもとは違う緊張感の中でセミナーを行ったことを今でも思い出す。
それくらい一気に、データウェアハウスはIT業界で注目を集めた。当時のプレイヤーはテラデータが筆頭だろうか。その他にはタンデムコンピュータズ(後にコンパックに買収され、いまはHPの1ブランドであるNonStopに)、Oracle、Sybase(いまやSAPに)、Informix(いまやIBMに)あたりだろうか。少し遅れて、Red Brick(これまたIBMに)なんていうのも登場し、まさに群雄割拠の様相だった。この頃は、まだまだMicrosoft SQL Serverはデータウェアハウス領域には登場しておらず、エンタープライズではUNIXが全盛の時代でもある。
こうやってみると、当時から引き続きデータウェアハウスのメインプレイヤーでやっているのは、テラデータとOracleくらいだろうか。その代わり、新たなプレイヤーとしてNetezza(これもいつの間にかIBMだけれど)やDB2(昔からあったけれど、UNIXのオープン系世界では目立たなかった)、そしてSQL Serverといった面々が新たに加わっている。さらにはGreenplumなんていう新顔も登場しているし、最近ならInfiniDBやVectorwise、Vertica(これはHP)など続々と新手が登場している。こういった新手が登場している背景には、昨今のビッグデータブームも多少なりとも影響しているのではないだろうか。