アムステルダムにあるオランダ国立情報数学研究所、ここで「X100」というプロジェクトが行われていた。このプロジェクトの目的は、「100倍高速なデータベースを作る」こと。100倍という数値目標を設定したきっかけは「C言語で書かれたプログラムとリレーショナルデータベースの処理では、100倍くらいの差がある」ということからだった。その後、このX100プロジェクトの成果は、Actian社に引き継がれ商用化することになる。このActian、元はデータベースとしては歴史も実績もある「Ingres」を提供していたIngres Corporationだ。そして、X100プロジェクトの成果である「100倍速いデータベース」として生まれたのが、データウェアハウスなどの分析処理向けの高速データベース「Vectorwise」だ。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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