北京国家会議センターに12000人以上が集まる
会場は、昨年に引き続き北京オリンピック会場でも利用された北京国家会議センター。メインステージの他、スタートアップ、モバイルマーケティングなどモバイル関連の様々な分野において、業界のトップリーダーが集まり熱い議論が交わされた。
inmobiのCEOが語る「モバイル広告の未来」
キーノートのトップバッターは、日本のソフトバンクとの資本関係もあるインド発のモバイル広告ネットワークサービス事業者のinmobi/CEOであるNaveen Tewari氏。inmobiは、アジア中心に広告プラットフォームを展開し、Googleなどのグローバルプレーヤーと凌ぎを削っているアジア発の注目企業である。Naveen Tewari氏は、モバイルが持つ特性を紹介。「ユーザはだれなのか?」「ユーザはどこで何をしているのか?」など、モバイルではユーザの情報、特徴、考えが分かり、さらに過去と現在を比較すると、ユーザの行動の変化の違いも分析できると言う。また、モバイルは、様々なシチュエーションで活用されており、Inmobi独自調査では、テレビを視聴しながらモバイルを利用するユーザが62%いるとのこと。モバイルの効果に関しても、商品購入の影響度合いとして、テレビが50%なのに対し、モバイルは40%と非常に高いと説明。ゆえに、モバイルから得られるユーザの様々な生活情報を活用し、テレビ広告とモバイル広告をうまく組み合わせれば企業のマーケティング活動に役立つはずだと語った。
中国のジョブズ、小米CEO雷軍が登場
中国では、スマートフォンOSとしては、Androidが70%程度のシェアを占める。そのようなAndroid市場で活躍しているのが、スマートフォンメーカーの「小米」だ。小米CEOの雷軍が、スマートフォン開発に乗り出したのは、僅か3年前の2010年4月。マイクロソフト、モトローラー、グーグルなど優秀な技術者を集め、また自らが宣伝塔となり、商品性能力とブランド力の双方を短期間に構築。今回のGMICキーノートでも注目された、雷軍のキーノートを紹介したい。
雷軍は、Androidの現状の課題「電池が長持ちしない」「操作性が悪い」を紹介。電池の問題は、アプリケーションが自動的に動作してしまうことであり、かつネット常時接続可能なPCベースでアプリケーションを開発してしまったことだと指摘した。 そこで、小米は【MIUI】を開発し、アプリケーションを制御するシステムを構築し、省電力を実現しているそうだ。また、「操作性」に関しては、Androidにおける最高のユーザ体験を目指していると語った。
さらに小米では様々なサービスを提供。クラウドサービスは、2013年4月時点で3億枚の写真がアップロード、ゲームプラットフォーム上では8,000万のゲームダウンロード、 アプリケーションストアではアプリケーションが5億ダウンロードされているそうだ。
最後に、世界よりもAndroid普及率が高い中国で、ハードウェア、ソフトウェアなど様々な業界で協力しながら完璧なユーザ体験の開発を目指しましょうと、講演を締めくくった。