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「GMIC2013」で中国のジョブズが語ったアジアのモバイルの今後


「GMIC2013」(Global Mobile Internet Conference)が中国北京で2013年5月7日、8日の2日間開催された。今年で開催5回目、230個の講演、全14会場で行われるアジア最大規模のモバイル・インターネットイベントである。今年のテーマは、「Transforming Mobile Internet/モバイル・インターネット業界の再定義」で、32カ国、300名のスピーカー、500名の報道関係者、参加者12,000人以上が集まった。中国のモバイルインターネットユーザは4億人を越え、スマートフォンユーザも3億人近くまで普及。中国は、今やモバイル業界の注目を最も集めるマーケットとなっているため、2012年昨年よりも参加者数は大幅に増え、中国特有の気質も加わり、会場の雰囲気はかなり熱気のあるものになっていた。

北京国家会議センターに12000人以上が集まる

 会場は、昨年に引き続き北京オリンピック会場でも利用された北京国家会議センター。メインステージの他、スタートアップ、モバイルマーケティングなどモバイル関連の様々な分野において、業界のトップリーダーが集まり熱い議論が交わされた。

inmobiのCEOが語る「モバイル広告の未来」

 

 

 キーノートのトップバッターは、日本のソフトバンクとの資本関係もあるインド発のモバイル広告ネットワークサービス事業者のinmobi/CEOであるNaveen Tewari氏。inmobiは、アジア中心に広告プラットフォームを展開し、Googleなどのグローバルプレーヤーと凌ぎを削っているアジア発の注目企業である。Naveen Tewari氏は、モバイルが持つ特性を紹介。「ユーザはだれなのか?」「ユーザはどこで何をしているのか?」など、モバイルではユーザの情報、特徴、考えが分かり、さらに過去と現在を比較すると、ユーザの行動の変化の違いも分析できると言う。また、モバイルは、様々なシチュエーションで活用されており、Inmobi独自調査では、テレビを視聴しながらモバイルを利用するユーザが62%いるとのこと。モバイルの効果に関しても、商品購入の影響度合いとして、テレビが50%なのに対し、モバイルは40%と非常に高いと説明。ゆえに、モバイルから得られるユーザの様々な生活情報を活用し、テレビ広告とモバイル広告をうまく組み合わせれば企業のマーケティング活動に役立つはずだと語った。

中国のジョブズ、小米CEO雷軍が登場

 

 

 中国では、スマートフォンOSとしては、Androidが70%程度のシェアを占める。そのようなAndroid市場で活躍しているのが、スマートフォンメーカーの「小米」だ。小米CEOの雷軍が、スマートフォン開発に乗り出したのは、僅か3年前の2010年4月。マイクロソフト、モトローラー、グーグルなど優秀な技術者を集め、また自らが宣伝塔となり、商品性能力とブランド力の双方を短期間に構築。今回のGMICキーノートでも注目された、雷軍のキーノートを紹介したい。

 

 

 雷軍は、Androidの現状の課題「電池が長持ちしない」「操作性が悪い」を紹介。電池の問題は、アプリケーションが自動的に動作してしまうことであり、かつネット常時接続可能なPCベースでアプリケーションを開発してしまったことだと指摘した。 そこで、小米は【MIUI】を開発し、アプリケーションを制御するシステムを構築し、省電力を実現しているそうだ。また、「操作性」に関しては、Androidにおける最高のユーザ体験を目指していると語った。

 さらに小米では様々なサービスを提供。クラウドサービスは、2013年4月時点で3億枚の写真がアップロード、ゲームプラットフォーム上では8,000万のゲームダウンロード、 アプリケーションストアではアプリケーションが5億ダウンロードされているそうだ。

  最後に、世界よりもAndroid普及率が高い中国で、ハードウェア、ソフトウェアなど様々な業界で協力しながら完璧なユーザ体験の開発を目指しましょうと、講演を締めくくった。

 

 

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世界各国のベンチャー企業が企画コンテストに参加

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この記事の著者

杉本弘明(スギモトヒロアキ)

 1998年(株)電通入社。テレビ、ラジオ、モバイルなどのメディア業務に従事した後、2012年から北京にあるデジタルマーケティングを専門とする電衆数碼に出向。日系広告主のデジタルマーケティング課題に対してのソリューション支援・提案を行っている

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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