SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine
    2025年10月17日(金) オンライン開催

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

    • SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

      SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine

2025年10月17日(金) オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

DB Press

松信流「データベース技術の羅針盤」

 2013年11月15日、db tech showcase 2013にてFacebookの松信嘉範氏が「データベース技術の羅針盤」と題し、各種データベース製品の特徴や変遷、およびエンジニアとして技術やサービスを見極めていくことの重要性などを自身の経験も交えながら仲間たちに語った。なお講演資料はこちらで公開されている。まだ見ていなければぜひお目通しすることをおすすめしたい。

 現在、MySQLのスペシャリストとしてFacebookで働く松信氏。データベース技術の変遷に影響を受けつつキャリアを築いてきたため、同氏の視点と体験談はとても説得力がある。濃密な講演内容のなかから、いくつかの話題について抜粋する。

MySQLとPostgreSQL

松信氏
松信氏

 オープンソースのリレーショナル・データベースとして代表的なものにMySQLとPostgreSQLがある。MySQLが普及した理由は年代により違いがある。2004年までは「PostgreSQLより高速だから」だった。当時MySQLのストレージエンジンはMyISAMでクラッシュ時にデータが壊れる危険性がありつつも、そこに臆することなく「速さは正義」と考える人が使っていた。その後「壊れにくい」InnoDBが登場することで状況が変わった。またMySQLでレプリケーションが古くからサポートされていたこともWebを中心に支持された要因のひとつとなる。

 一方、PostgreSQLは日本のユーザ会(コミュニティ)が活発なことから好循環が生まれ、日本における高い普及率につながっている。MySQLよりOracleとの互換性が高いこともあり、(Oracleを使うような)エンタープライズ領域などでPostgreSQLが普及している。

 現在松信氏が所属しているFacebookではMySQLを採用している。理由は主キー検索を1回のランダムI/Oで完結できるInnoDB Clustered Indexや圧縮率の高さなどが挙げられる。なおMySQLを独自に改良・保守するエンジニアリングチームを抱えながら運用しているのも特徴だ。スペシャリストを雇う人件費がかかるものの、サーバーの台数を減らせるなど運用面で効率化が図れるため、コスト的には見合っているという考え方だ。

次のページ
NoSQLの台頭

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5547 2014/01/30 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    村田製作所が挑む「自律分散型DX」の現在地──80年の歴史に新たな基盤を築くDXリーダーの覚悟 NEW
  2. 2
    八子知礼氏に聞く、製造業DXのその先──宇宙ビジネスまで見据えた「AI×専門フレームワーク」の長期戦略とは? NEW
  3. 3
    「SplunkはCiscoによって進化する」本社経営陣が明かす、AI時代の“データ覇権”を握る新戦略 NEW
  4. 4
    松山市、変革を担う“推進リーダー”育成に挑んだ1年がかりの研修を振り返る──修了後の適正配置が課題に
  5. 5
    なぜソニー銀行は勘定系システムのフルクラウド化を実現できたか? 成功の鍵を握る「技術負債を作らない」アプローチと、システム企画の舞台裏
  6. 6
    なぜMUFG、ソニー、セブン&アイはGoogleのAIを選んだのか?── Google Cloud幹部が語る日本企業との「共同のイノベーション」
  7. 7
    1年経っても冷めやらぬVMware買収騒動の余波……場当たり的な“離脱”の前に考えるべきポイント
  8. 8
    国内最大級のSaaS企業ラクスはあえてオンプレミス強化 「クラウドネイティブ・オンプレミス」戦略とは
  9. 9
    コロナ危機で仕込んだ「DXのタネ」が花開いた旭化成ホームズ “紙文化”残る不動産業界での奮闘劇
  10. 10
    IT部門は消滅する?大規模開発の常識を覆しかねない自律型AIエンジニア「Devin」のインパクトとは

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    村田製作所が挑む「自律分散型DX」の現在地──80年の歴史に新たな基盤を築くDXリーダーの覚悟 NEW
  2. 2
    八子知礼氏に聞く、製造業DXのその先──宇宙ビジネスまで見据えた「AI×専門フレームワーク」の長期戦略とは? NEW
  3. 3
    「SplunkはCiscoによって進化する」本社経営陣が明かす、AI時代の“データ覇権”を握る新戦略 NEW
  4. 4
    松山市、変革を担う“推進リーダー”育成に挑んだ1年がかりの研修を振り返る──修了後の適正配置が課題に
  5. 5
    なぜソニー銀行は勘定系システムのフルクラウド化を実現できたか? 成功の鍵を握る「技術負債を作らない」アプローチと、システム企画の舞台裏
  6. 6
    なぜMUFG、ソニー、セブン&アイはGoogleのAIを選んだのか?── Google Cloud幹部が語る日本企業との「共同のイノベーション」
  7. 7
    1年経っても冷めやらぬVMware買収騒動の余波……場当たり的な“離脱”の前に考えるべきポイント
  8. 8
    国内最大級のSaaS企業ラクスはあえてオンプレミス強化 「クラウドネイティブ・オンプレミス」戦略とは
  9. 9
    コロナ危機で仕込んだ「DXのタネ」が花開いた旭化成ホームズ “紙文化”残る不動産業界での奮闘劇
  10. 10
    IT部門は消滅する?大規模開発の常識を覆しかねない自律型AIエンジニア「Devin」のインパクトとは