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2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

BIZ Press

クリステンセン流の事業づくり手法「Future Backアプローチ」とは何か?

イノベーターへの処方箋:Innosight流イノベーションの興し方(第3回)


Future Backプロセス-大企業が破壊的イノベーションに打ち克つ方法

 企業の戦略はほとんどの場合、既存事業を前提としたものになってしまいます。現時点における市場や能力・資源を前提にする考え方は短期的には効率的ですが、長期的な成長は望めない上、破壊的イノベーションには対応できません。

 つまり、既存事業はいずれ破壊的イノベーションに晒されるとすれば、自らが破壊的イノベーターになるしかないのです。

 Innosight社では「Future Backプロセス」という手順で、破壊的イノベーションの戦略を描きます。P&GのGrowth Factoryという名前が示すように、工場で量産されるが如く、次々とアイデアが新しいビジネスにつながっていく姿を描きました。「Future Backプロセス」のように、未来の姿やそのための全体像を捉えることは大企業のイノベーションには不可欠です。それは、破壊的イノベーション理論の5原則で示されているように、大企業でイノベーションが潰される原因は複数あるからです。例えば、社員を対象にアイデアを募集したり、オープンイノベーションを導入したりといったアイデア募集の仕組みを導入したとしても、その後の事業化に関してはまったく対処できない企業が数多く見受けられます。会議室を斬新なデザインにしたものの、そういう会議室に不釣り合いな会議ばかり開催されるので、使わなくなったという極端な会社もあったくらいです。

Future Backプロセス
図4:Future Backプロセス

 現状に甘んじることなく、イノベーションに取り組むこと自体は賞賛すべきチャレンジです。そのチャレンジは容易なものではありません。そういう難しいチャレンジだからこそ、原理原則を大切にしたいものです。

「イノベーションのジレンマ」実践講座3:Future Backアプローチ講座、6月24日開催!!

未来のありたい姿からイノベーションを推進する

 

クリステンセン教授設立のInnosight社の日本公認パートナー、INDEE Japanの津嶋辰郎氏、津田真吾氏を講師に迎え『イノベーションのジレンマ』の内容を理解し、既存企業において「事業づくり」を行う方法を解説します。

 

日時:2014年6月24日(火)10:00~19:00(受付開始は9:30)

参加料:64,800円(税込)

参加特典:懇親会無料

会場:株式会社翔泳社(東京・四谷三丁目)

お申込・詳細 ⇒ こちら

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この記事の著者

津田 真吾(ツダ シンゴ)

日本アイ・ビー・エム、日立グローバルストレージテクノロジーズ、iTiDコンサルティングを経て、イノベーションコンサルティングおよびハンズオン事業開発支援に特化したINDEE Japanを設立。HDDの開発エンジニア時代に「イノベーションのジレンマ」に触れ、イノベーションの道を歩み続けることを決意する。その著...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/5895 2014/06/16 15:53

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