話すことは人に価値を与え、自分にも価値をもたらす
吉田: 苦手なのに、断らないんですね。
大場:自分の話したことに、価値を感じてくれている人がいることに気づいたんです。例えばインタビュー記事が掲載されると、意外に「いいね!」がたくさん押されたり。エンジニアリング以外の軸でも価値を提供できるのであれば、ぜひやっていきたいと考えています。
田辺:私も社内向けにはいろいろ話をしてきたんですが、社外の人にとっても価値があるとは思っていませんでした。大場さん同様、あるとき価値があることに気づいたんです。だから今回もエンジニアの方にどれだけ役立つ話ができるかわかりませんが、この話を受けさせて頂きました。でも社外で話すことは、自分がやってきたことが客観的に見られるいいチャンス。ぜひ、そういう機会があれば皆さんも断らずにやってほしいですね。
吉田:外で話をすることは自分たちの価値になると。
大場:例えばグリーでは自社のシステム構成やノウハウをどんどん公開するという方針でした。その理由の第一は、情報を発信したところに情報が集まってくるからです。第二にビジネスや技術開発のスピードを早めるため。OSSは会社の枠をこえてエキスパートな人たちと情報を共有しているから開発スピードが早いですよね。発表はこれが正解だというためのものではありません。情報を共有し、ほかから情報を仕入れるためでもあるんです。当社も組織が小さく、1社で提供できる価値は限られます。複数の企業と連携するためにも、どんどん情報発信していく方針です。
吉田:大成建設ではいかがでしょう。
田辺:いち早くプライベートクラウドを構築し、社内だけでなく、社外の取引先とは、オープンな情報共有をしています。そういう意味でも情報発信には積極的だと思いますし、大場さんが話したように情報を発信しないと情報は集まってきませんから。
吉田:今回のイベントでは情報交換会も用意されているので、ぜひ新しい情報を集めるためにも積極的なご参加をお待ちしております。