良品計画は、「無印良品」ブランドを中心とした専門店事業の運営、商品企画、開発・製造、および販売をグローバルに展開し、国内に269の直営店、海外に255店舗を有するほか、ECサイトである「無印良品ネットストア」、スマートフォン向けアプリケーション「MUJI Passport」を運営し、オムニチャネルに対応するマーケティング戦略を推進しているという。
今回、良品計画では、商品の原価計算、国内の店舗およびECサイトの物流、海外店舗の物流を管理する既存の3つのシステムを統合・強化する目的で「Oracle Exadata」の導入を決定した。
これにより、複数の他社製UNIXサーバーで運用されていた既存システムを1台の「Oracle Exadata」に集約。また、Exadataを活用した大量のトランザクションを取りこぼすことなくデータベースへのアクセスを監視・保護し、監査データの解析を行う「Oracle Audit Vault and Database Firewall」を併せて採用した。
さらに、「Oracle Exadata」のバックアップ・ストレージ基盤として、「Oracle ZFS Storage ZS3」を導入。こうしたハードウェアの導入と併せて、原価計算システム、および物流システムについても大幅な刷新を行ったという。
今回のシステム刷新により、良品計画ではECサイトの在庫引当時間が従来の4分の1、平均で0.17秒に短縮。また、物流センターのピッキング、出荷指示データ作成処理が1時間から10分に短縮されるなど、大幅な高速化を実現したとしている。
さらに、勘定系システムや物流システムの画面、帳票処理などの全体的なパフォーマンス向上が図られたという。
今回のプロジェクトでは、YDCが原価計算、国内物流、海外物流システム構築、およびパフォーマンス検証、運用テストなどを担当。また、オラクルのコンサルティング・サービスが、新システムのリソースを効果的に活用するための実装の支援を行った。
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