企業のインターネット利用率は99.9%――インターネットの利用環境の変化
近年、インターネットの利用環境は大きく変化しています。特に、ここ数年での大きな変化として、モバイル通信、クラウドコンピューティング、ソーシャルメディアの普及が挙げられます。PCはデスクトップからノート型が主流になり、さらにはタブレット端末が使われるようになってきています。携帯電話もスマートフォンへと急激に移行しています。今までは、利用が難しかったものも、クラウドコンピューティングやソーシャルメディアなどのサービスを利用することにより、簡単に使えるようになりました。
総務省の「通信利用動向調査」(平成26年6月)によると、平成 25 年の1年間にインターネットを利用したことのある人は推計で、1億 44 万人となり初めて利用者数が1億人を超え、個人での人口普及率は 82.8%となっています。そして、企業のインターネット利用率は99.9%となっています。
同じく平成25年の端末別インターネット利用状況をみると、「自宅のパソコン」が 58.4%と最も多く、次いで「スマートフォン」が42.4%となっています。「自宅のパソコン」は、13~49歳の各年齢階層では70%以上が利用しています。また、20~39 歳の年齢層においては「スマートフォン」の利用が「自宅のパソコン」の利用を上回っています。
情報通信機器の普及状況をみると、「携帯電話・PHS」が94.8%(うち、「スマートフォン」は、62.6%)、「パソコン」が81.7%となっており、普及が進んでいることがわかります。
そして、ニールセンのレポート「インターネットへの入り口はスマホへ移行」(平成26年10月21日)によると、スマートフォンからのインターネット利用者数の推移をみると、2013年4月から2014年4月の1年間で1,172万人(41%)増加し、4,000万人を突破したことが分かりました。
年代別でのスマートフォンの保有状況では若年層以外の年代に急速に普及しており、特に50代は利用者数こそ他の年代より少ないものの、伸び率は最も高く1年間で倍増していました。
カテゴリの利用状況では15の大カテゴリのうち、エンターテイメントやEコマース、旅行、ギフトなど9つのカテゴリでスマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を超えている状況となっています。
このように多くのインターネットサービスで、その利用がPCや携帯電話からスマートフォンへシフトしていることが分かりました。
このような環境で、映像・音声コンテンツの利用サービス、ソーシャルメディア、電子商取引(インターネットを利用した調達・販売)、クラウドコンピューティングサービス、テレワーク、など様々な利用がされています。
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