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マイクロソフト北川剛のイチからはじめるPower BI入門講座

そもそもなぜPower BIなのか

こんにちは。日本マイクロソフトの北川です。この間弊社オフィスのある品川グランドセントラルタワー地下1階のオイスターバーに行ったら、メニューに「ラムチョップ」がありました。NIKUエネルギーで稼働する身としては、どうしても押さえておく必要があると思いましたので、迷わずオーダーすると、これが最高においしかったんです。何度もリピートしてしまい、結局お店にあるラムチョップ在庫を完食しました。オイスターバーでもNIKU。ぶれないことは重要ですね。

 集中講座開催決定!

マイクロソフト北川剛のイチから始める! Power BI入門

2016年4月26日(火)@翔泳社
詳細、お申込みはこちらからどうぞ!

 Power BIの連載も若干間が空いてしまいましたが、4月以降も継続します。また、編集部の多大な尽力により、4月26日にハンズオントレーニングを開催できる運びとなりました。実際にパソコンを利用してデータを操作し、レポートやダッシュボードを作成していただく1日のトレーニングになります。お時間ありましたらご参加ください。

Power BIを選ぶ理由はこんなにあります

 第7回では、Power BIの機能拡張をご紹介しました。特にカスタムビジュアルを使うことによって、標準では組み込まれていない形式のレポートを作成することができます。第8回ではコンテンツパックを活用したデータ可視化に関してご紹介しようかと思ったのですが、脱Excelというキーワードを耳にするようになりましたし、世の中新年度となり新たな環境でデータの利活用に関して検討される方もいるかと思いますので、データの利活用のために、なぜPower BIをお勧めするのかを簡単にまとめます。

 データの利活用やビジネスインテリジェンスといったキーワードと組み合わせて「脱Excel」という言葉を耳にしたことはありませんか?

 Excelは表計算ソフトですが、構造化データを操作し、計算し、グラフを作成することができるうえ、簡単にクロス集計を行うためのピボットテーブルという機能が搭載されていることから、表計算という枠組みを超え、簡便なビジネスインテリジェンスやデータ利活用にも活用されています。ただ、扱うデータの規模が大きくなるにつれて課題も明らかになってきました。例えば;

  •  データが独立したファイルとして共有されるため、ファイルの管理をきちんと行わないと、オリジナルから派生したファイルが生まれてしまう
  •  大量データを使用するとピボットテーブルの操作が遅くなる

 ※Excel2013/2016のワークシートの最大サイズは1,048,576行(約100万行)x16,384列
 ※上記でデータモデルを使用した場合のテーブル当たりの最大行数は1,999,999,997行(約20億行)

  •  パソコンでしか利用できず、スマートフォンやタブレットでは参照できないケースがある

 といったものです。もちろん「マクロに関する課題もあるよ」とか「そもそも入力フォームとして使うのが…」という意見もあるかもしれませんが。では、なぜ上記のような課題があるにもかかわらず、Excelが利用されているのでしょうか。その大きな理由は;

  •  会社内に幅広く導入されており、全社員で利用できる
  •  すでに導入済みなので追加のコストがかからない
  •  大部分の社員が利用できるので追加のトレーニングコストがかからない

 といえるかもしれません。ということは、社内で幅広くデータ活用を進めるためには;

  •  導入コストが低い
  •  習熟するためのトレーニングコストが低い
  •  導入が容易

 であることがポイントであり、かつExcelで課題となる;

  •  ファイル管理を不要に
  •  大量データ使用時にも高速に
  •  パソコン以外からも参照可能に

 を満たす必要があります。前置きが長くなってしまいましたが、データ活用を進めるために必要な事項を網羅したのがPower BIになります。

 Power BIでは;

  • 社内や組織に存在している共通のデータソースからデータ抽出を行い、データモデルを作成し、データの可視化を行うことで、データの一貫性にかかわる問題を解決できます
  • SQL Serverでも利用されているインメモリデータベースエンジンであるTabularモデルを利用することにより、従来のファイルベースのピボットテーブルと比較して高速にデータ操作を行えます

※クライアントアプリケーションであるPower BI Desktopでは、64-bit版を利用することにより、利用可能なデータサイズにソフト的な制限はありません。

※クラウドサービスであるPower BI Servicesを使用する場合、すべてのデータ処理はクラウド上で行われるため、操作対象のデータサイズはクライアントの性能に依存しません(表示におけるHTML5のレンダリングのみクライアントの性能に依存します)

  • クラウドサービスであるPower BI Servicesを利用することにより、HTML5をサポートするブラウザが搭載されたデバイスから共通のレポートを共通のルックアンドフィールで利用できます

※代表的なスマートフォンやタブレットには専用のネイティブアプリケーションも準備されています

  • ExcelのUIとほぼ同じであることに加え、操作方法や利用できる関数も類似していることから習熟するためのトレーニングコストが低い
  •  基本無償で利用できます

※オンプレミスのデータソースからデータを取得したり、データソースにダイレクトクエリを実行したり、短期間にデータリフレッシュをスケジュール実行する場合には有償版が必要です

 という特徴を持っていますので、Excelの代わりに展開しやすくなっています。

次のページ
データの一貫性を保つこと

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この記事の著者

北川剛(キタガワツヨシ)

日本マイクロソフト株式会社日本マイクロソフトで Azure を含むサーバー製品を担当するプロダクトマネージャー。 大学時代にインターネットの洗礼を受け、研究室でデータベースを利用したウェブシステムを構築するというきっかけを得たことから、データベースの道に進むことに。現在はデータベースだけではなく、ク...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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