SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press(AD)

IaaSでWindows環境を利用するならOracle Cloudが安い!

 皆さんは、Oracleにどのようなイメージを持っているだろうか。「データベースのトップベンダー」との印象は強いはず。一方で「エンタープライズ向け」「高い」といったイメージもあるだろう。そんなエンタープライズ向けで高いというのには誤解がある、と述べるのは日本オラクル アライアンス事業統括 ISV/OEM営業本部 担当ディレクターの大田浩氏だ。もともとOracle Databaseは中堅、中小企業の市場でも数多く使われているという。さらにOracle Cloudのサービスの登場で、安価になっているサービスが多数あるとのこと。中堅、中小企業こそOracle Cloudのサービスを利用すべき理由について、大田氏に話を訊いた。

Oracle CloudはWindowsで.NETを使っている場合にも最適なアプリケーション基盤

日本オラクル アライアンス事業統括 ISV/OEM営業本部 担当ディレクター 大田浩氏
日本オラクル アライアンス事業統括 ISV/OEM営業本部 担当ディレクター 大田 浩氏

谷川:市場にはOracle製品は「高い」との印象があります。Oracle Cloudのサービスが登場して、これは誤解だというのは本当ですか?

大田:はい、他のクラウドベンダーと比較しても高いコスト競争力を持っています。実際にOracleのほうが他社より安いサービスがいくつもあります。たとえばIaaSの価格を比べても、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureよりも安価な設定になっています。図を見てもらえば分かりますが、Linuxの環境ならOracleは1時間あたり10セントです。これはAWSやAzureと比べても少し安くなっています。

 Linuxの価格比較
Linuxの価格比較

谷川:たしかにAWSよりも安いですね。Windowsはどうですか?

大田:WindowsでもOracleは1時間あたり10セントです。これはAWSの半分以下、Azureとの比較なら1/3です。RAMの大きさは、Oracleではあまりコストに影響がなくCPUのリソースだけを見ている感じです。

谷川:Windowsの10セントという価格は「Promotion Price」となっていますが、後から上がるなんてことはないですよね?

 Windowsの価格比較
Windowsの価格比較

大田:この価格がいつまでというのは発表になっていません。プロモーション期間が終了しても、他社より高くなることはないはずです。

谷川:たしかに、Oracle OpenWorldのステージでCTOのラリーが他社とも十分に競争できるコストでクラウドは提供するのだと宣言していたので、このプロモーション価格は続くのかもしれませんね。少なくとも他社より高くなることはないのでしょう。

 ところで、Oracleと言うとどうしてもLinux環境での利用が多く、Windows環境での利用はそれほど多くないのかなとも思ってしまうのですが。クラウド上で、Oracle製品とWindows環境の相性は問題ないですか?

大田:全然問題ないです。Windowsでも数多くのOracle製品が利用されていますよ。データベースをWindowsで動かす場合には、アプリケーションもWindowsで動かすことが多いです。その場合は、Active Directoryの認証を利用し、Windowsの上でVPNの設定を行い、アプリケーションサーバーにはIISを利用するなんて構成が多いでしょう。こういった組み合わせをクラウドで利用するのに必要な設定情報などは、すでにOracleからは提供しています。

 日本オラクルの社内でもさまざまなWindows環境の構成で検証を行っており、その結果はセミナーなどでも紹介しています。これまでにセミナーに参加した人たちに話を訊くと、Windowsのクラスター構成でOracle Databaseを運用している環境も多く、そういったものにも対応できる情報を準備しています。Oracle Databaseに関する部分の技術情報だけでなく、Oracle IaaSで今後提供予定のロード・バランサー機能を利用してアプリケーションサーバー層を二重化してデータベースにアクセスするといったものから、Visual Studioを利用して作成したアプリケーションを直接Oracle IaaS上で動作しているWindows + IIS環境にデプロイする方法などインフラ向けの情報以外にも開発者向けの情報を幅広く提供していく予定です。

 Oracle製品をクラウドのWindows環境で利用するための情報については、私が調べた限りではAWSのものもAzureのものも少ないようです。アプリケーションの実行基盤を構築しようとすれば、IaaSであっても基本的にはオンプレミスと同様な構築手順が必要です。Oracle Cloudの場合は、オンプレミスでもクラウドでも同じアーキテクチャとなっていますので、オンプレミスのノウハウが基本的にはそのまま活用できます。またアプリケーション実行基盤はIaaSのWindowsで、データベースはPaaSのOracle Database Cloud Serviceを利用するといった構成でも、PaaS用に特別な設定が必要になることはありません。

 詳しく知りたい!

Oracle Cloud――安価で強力なクラウドサービス―のすべて

 ――Windowsベースのアプリケーションを稼働させるにも最適なアプリケーション基盤

 資料はこちら!

 クラウドサービスを提供するベンダーは数多くありますが、Oracle Cloudは業界でもっとも多岐にわたる統合化されたパブリック・クラウドを提供しています。

 「Software as a Service(SaaS)」「Platform as a Service(PaaS)」「Infrastructure as a Service(IaaS)」という3つをカバーしており、さらにOracle Cloudを自社データセンター内に配置する「Oracle Cloud Machine」もあります。本資料では、それぞれのサービスの特徴を解説。Oracle Cloudの全貌がわかる資料です。ぜひご一読ください!

PaaSのデータベースを利用するメリット

谷川:ところでアプリケーションはIaaSで、データベースはPaaSでという組み合わせは、すべてをIaaSで動かすよりもメリットはあるんですか?

大田:PaaSならデータベースのインスタンスを迅速に立ち上げられるメリットがまずあります。もう1つ大きいのは、従量制でデータベースを利用できるところでしょう。Database Cloud ServiceではIaaSのようにデータベースのライセンスを別途クラウドに持ち込む必要はありません。Oracle Databaseのライセンスを意識せずに利用できるのです。もちろん利用料にはサポート費用も含まれています。

 Oracle PaaS と一般的なクラウドサービスの違い
Oracle PaaS と一般的なクラウドサービスの違い

谷川:なるほど、データベースをPaaSにすればさらにコストメリットを感じられると。じつは、昨年、Oracle Database Standard Editionのライセンス変更があった際に感じたのですが、OracleとしてはStandard Edition One(SE1)を利用しているようなカジュアルなデータベースユーザーは、PaaSのDatabase Cloud Serviceへの移行を強く薦めるのではと思っていました。ところがそのようなメッセージが、Oracleからは明確に出てこない。ちょっと不思議だったんですが?

大田:そういうメッセージを強く出せなかった理由の1つが、あの時点ではIaaSでWindowsをサポートしていなかったのです。IaaSでWindowsが正式にサポートされたのは2016年の4月からです。SE1を利用している場合にはアプリケーションがWindowsで動いていることも多く、そういう環境の移行先にOracle Cloudを選択してほしいと言いにくかったのです。

 今ではSE1を使っているのならば、次の環境としてPaaSを1つの選択肢にして欲しいと明確に言えます。このSE1からPaaSへの移行については、出遅れを挽回するために、ISV営業部隊でも積極的に活動しているところです。

クラウド化でビジネスに付加価値を提供する提案を

谷川:ところでOracle Cloudを広く使ってもらうには、Oracleのパートナーの存在も大きく影響するのではと思います。現状、パートナーのOracle Cloudへの理解が今ひとつ進んでいないようにも思えるのですが。

大田:たしかに、私がパートナーと話をしていてもOracle CloudのIaaSでWindowsが利用できることを知らないこともあります。そのため、オンプレミスで.NETを使ってアプリケーション開発をしていたようなISVでは、アプリケーションをクラウド化するのにOracle Cloudは使えないと諦めていたようです。

 今では、Oracle Cloudでの.NETによる開発も何ら制限はありません。むしろミドルウェアのOracle Data Provider for .NETを使えば、OracleでチューニングしているのでMicrosoftが出してるドライバーよりも性能が良くなっています。

 さらには、オンプレミスで開発して、クラウドにデプロイすることも簡単です。そういった使い方をする際の技術情報ももちろん提供しています。その上で価格的にも優位性があるので、.NETを利用しているならば是非ともOracle Cloudを活用してもらいたいです。

 また、クラウド化した際に十分なパフォーマンスを発揮するのにどうしたらいいのかといった技術的なサポートをする部隊も用意しています。さらに技術情報を提供するだけでなく、アプリケーションの内容やアーキテクチャを理解した上で、もっとも良いクラウド化の提案を行っています。たとえばクラウド化をする際に、Oracle Database 12cの機能を使ってマルチテナント化する提案も行います。マルチテナント機能を使うことで集約度を上げることができ、結果的にサービスの利益率を上げることにつながる場合もあります。さらには、クラウドに蓄積されるさまざまなデータを分析し、新たな付加価値のあるサービス展開なども提案しています。

 このあたりは、Oracleがこれまでエンタープライズ領域で多数のビジネス経験してきたからこそであり、そのノウハウをクラウドでも提供してビジネス価値のある提案ができると考えています。これは、Oracleならではで他社にはなかなか真似のできないところでしょう。

谷川:安価なクラウド環境を用意し技術情報を提供するだけでなく、クラウド化することで新たな付加価値を得られるようにする。そういう提案をOracleはすると言うことですね。価格比較ではなく、ビジネス価値も含め提案できるところにOracle Cloudの強みがあると。これが市場で理解されれば、Oracle Cloudの利用拡大も加速しそうですね。

大田:もちろん単純な価格比較でも、Oracle Cloudを選ぶメリットは十分にありますから!

 詳しく知りたい!

Oracle Cloud――安価で強力なクラウドサービス―のすべて

 ――Windowsベースのアプリケーションを稼働させるにも最適なアプリケーション基盤

 資料はこちら!

 クラウドサービスを提供するベンダーは数多くありますが、Oracle Cloudは業界でもっとも多岐にわたる統合化されたパブリック・クラウドを提供しています。

 「Software as a Service(SaaS)」「Platform as a Service(PaaS)」「Infrastructure as a Service(IaaS)」という3つをカバーしており、さらにOracle Cloudを自社データセンター内に配置する「Oracle Cloud Machine」もあります。本資料では、それぞれのサービスの特徴を解説。Oracle Cloudの全貌がわかる資料です。ぜひご一読ください!

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/8454 2016/10/25 18:57

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング