各ユーザアカウントの利用シーン
まず、Windows 10にログオンするためのユーザアカウントについて整理します。
Windows 10のユーザアカウントは以下の4種類で、Windows 7からの変更としては、クラウド上で作成したアカウントを利用してOSにログオンが可能となりました。これにより、デバイスの持ち出し利用やマルチデバイスでの利用シーンなどで、より利便性の高い使い方ができるようになります。
次に、各ユーザアカウントの利用シーンについて解説します。
「ローカルアカウント」「マイクロソフトアカウント」は、個人管理のアカウント利用となるため、企業の利用において採用するケースは、デジタルサイネージやPOS端末などのユーザ個人を意識しない業務専用端末での利用シーンが考えられます。
「ドメインアカウント」を利用する場合は、Windows 7 PCの管理と同じ使い方も可能なので、既存の運用と同じルールでWindows 10の最新のセキュリティ機能を利用したい場合などが考えられます。
最後に「組織アカウント」です。こちらのユーザアカウントは、Windows 10を最大限に活用するために、もっとも適した管理手法です。利用シーンとしては、Office 365を導入しているユーザです。
Office 365のユーザが「組織アカウント」となるため、OSへのログインユーザで、Office 365へのシングルサインオンが可能となります。OS標準のアプリケーションやデバイス管理機能などもOffice 365と連携が自動的に設定されるため、最高のユーザエクスペリエンスが提供されます。