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Windows 10へ移行するための5つのポイント<導入メリット>

Windows 10へ移行するためのユーザ/デバイス管理のポイント(第2回)

 前回の「導入メリット」に続き、第2回となる今回は、「ユーザ/デバイス管理」について解説していきます。Windows 10ではデバイスにログオンするユーザアカウントに対して、クラウドサービスを利用するための連携を検討する必要があります。その理由は、Windows 10は、WindowsストアやOne Drive、Office 365のようなクラウドサービスとの親和性が高いOSであり、クラウドサービスへのスムーズな連携がWindows 10を最大限に活用するためのポイントになります。今回は、検討が必要な項目と利用シーンに応じた最適解を解説します。

各ユーザアカウントの利用シーン

 まず、Windows 10にログオンするためのユーザアカウントについて整理します。

 Windows 10のユーザアカウントは以下の4種類で、Windows 7からの変更としては、クラウド上で作成したアカウントを利用してOSにログオンが可能となりました。これにより、デバイスの持ち出し利用やマルチデバイスでの利用シーンなどで、より利便性の高い使い方ができるようになります。

Windows 10におけるログオンアカウント種類

 次に、各ユーザアカウントの利用シーンについて解説します。

 「ローカルアカウント」「マイクロソフトアカウント」は、個人管理のアカウント利用となるため、企業の利用において採用するケースは、デジタルサイネージやPOS端末などのユーザ個人を意識しない業務専用端末での利用シーンが考えられます。

 「ドメインアカウント」を利用する場合は、Windows 7 PCの管理と同じ使い方も可能なので、既存の運用と同じルールでWindows 10の最新のセキュリティ機能を利用したい場合などが考えられます。

 最後に「組織アカウント」です。こちらのユーザアカウントは、Windows 10を最大限に活用するために、もっとも適した管理手法です。利用シーンとしては、Office 365を導入しているユーザです。

 Office 365のユーザが「組織アカウント」となるため、OSへのログインユーザで、Office 365へのシングルサインオンが可能となります。OS標準のアプリケーションやデバイス管理機能などもOffice 365と連携が自動的に設定されるため、最高のユーザエクスペリエンスが提供されます。

次のページ
企業で有効活用できる主なアプリケーション

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この記事の著者

田中祥太(タナカ ショウタ)

株式会社ジェーエムエーシステムズ 事業企画部 マネージャー
メインフレームの運用からオープン系インフラ環境の設計・構築、また全国規模のネットワーク環境の設計・構築を手掛ける 大手流通企業の基幹系業務のインフラ環境構築や、メガバンクの社内インフラ構築に従事し、高品質で安全なインフラ環境構築を実現 近年は...

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