Dell EMC World 2017でのHCI関連発表:Cloud Flex for HCIや新機能など
5月にアメリカで開催されたDell EMC World 2017ではHCIに関するアナウンスもいくつかあった。まずは「Cloud Flex for HCI」。HCIを月額課金で利用できるコンサンプションモデルだ。三邉氏は「クラウドのような経済性をHCIで実現」と特徴を挙げた。アメリカではすでに提供開始しているが、日本では「近日提供予定」となっている。「まずはHCIを1年くらい運用してみたい」と考える場合には向いていそうだ。2年目以降になると年々月額料金が減る料金体系となっている。
既存のHCIにもそれぞれアップデートが発表された。HCIのアプライアンスとなるVxRailでは、拡張の高速化や構成の柔軟性といった機能要素が拡張されている。新機能の多くはソフトウェアのバージョンアップで利用可能になるという。9月よりvSphere 6.5に対応したVxRail 4.5が利用可能になる予定だ。
VxRack SDDCは5月末からハードウェアの選択肢が広がり、18通りのPowerEdge構成が可能になる。VxRack FLEXはより処理能力が高いPowerEdge R930シリーズへの対応、ネイティブSDNサポート、ScaleIO 3.0へのアップデートが可能となることなどが発表された。NutanixとコラボレーションしているXCシリーズではPivotal Cloud Foundryへの対応やデータ保護に関するリファレンスアーキテクチャを提供開始した。また小規模環境向けのエントリモデルとして「XC430 Xpress」が追加された。三邉氏は「2017年末にはDell EMC HCIは14Gへの移行を計画しています。よりハイパーコンバージドに適したハードウェアデザインになる予定です」と話した。
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加山 恵美(カヤマ エミ)
EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net
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