ビジネスの爆発的な成長をテラデータのアナリティクスでサポートする
オープニング・ゼネラルセッションのステージに登場したテラデータの社長 兼 CEO ビクター・ランド氏は、世界の技術はどんどん変化していて、今後もその変化のスピードはさらに加速するだろうと言う。大きな変化がある中では、将来的なリスクとリターンを予測できないと企業のビジネスはうまくいかない。そしてローリスクでハイリターンを求めるには「Roadmap」「Analytics」「Discipline(統制)」の3つが必要であり、この3つを顧客企業が実践できるようサポートするのがテラデータの役割だと語る。
テラデータは企業にアナリティクスのニーズがあることを十分に理解しており、そのために必要な技術を拡張性のある形で提供している。たんに企業においてデータが分析できるようにするだけなく、アナリティクスを本番環境で運用してビジネスの中で活用できるようにする。
「そのための広範な分野に対応するコンサルティングの組織があることも、テラデータの大きな特長です。企業は世界がどこに行くかを予測し、その予測に基づいて投資をする必要があります」(ランド氏)
続いて登場したエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 チーフ・プロダクト・オフィサーのオリバー・ラッゼスバーガー氏は、テラデータの新たなサービス、製品戦略について説明した。ラッゼスバーガー氏もアナリティクスは光の速度で進化しており、たんにアナリティクスでデータを分析するにとどまらずそれを運用に持って行かなければならないと指摘する。そして、ビジネスが常に変化し、新たな市場の破壊者が登場するような状況では、自分たちが破壊者にならないと破壊されてしまうとも言う。
ラッゼスバーガー氏が、アナリティクスにより大きく変わった企業の例として紹介したのが、プロクター&ギャンブル社だ。同社は長い間、自社製品を利用している顧客のデータを持っていなかった。それが電動歯ブラシの製品を進化させることで、大きく変化することになる。電動歯ブラシの「ブラウン オーラルB」にBluetooth機能を搭載し、スマートホンのアプリケーションと連動することで利用者に合った正しい歯磨きをガイドするようにしたのだ。これによりユーザーは、毎日の歯磨きデータを記録、分析できるようになった。同時にそのデータをプロクター&ギャンブルでも把握できるようになった。
つまり顧客と製品を介してつながったことで、プロクター&ギャンブルは顧客データを分析できるようになったのだ。またデンマークに拠点を置きグローバルな海運事業を行っているMAERSKでは、船舶で運ぶコンテナすべてをIoT化している。IoTでセンサーから得られるデータを分析してコンテナ輸送の効率化を図ったことで、コンテナの運用コストを数百万ドルの規模で削減できたとのこと。これもまた、新たなアナリティクスの環境をビジネスに組み込んだことで、MAERKSに大きな変化をもたらしたのだ。