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ハワイで出会ったソースコードが人生を変えた - 石井達夫氏

edited by DB Online   2011/06/10 07:00

SRA OSS, Inc.の日本支社長で日本PostgreSQLユーザ会の初代理事長を務めた石井達夫氏。国内でデータベース関連の仕事をしている者なら、一度はその名を耳にしたことがあるだろう。今回、現役のPostgreSQLコミッターでありながら、社長業もそつなくこなす石井氏に、PostgreSQLを、そしてOSSを日本に広く普及させた先駆者としての立場から、若手エンジニアへの助言、そしてPostgreSQL黎明期のころについてお話を伺った。

海外のカンファレンスでは雰囲気に飲まれるな!

インタビューの当日はカナダ・オタワで行われていた「PGCon 2011」から前日帰国したばかりというタイミング。PGConは年に一度のPostgreSQL最大のワールドワイドイベントだが、遠い地での開催にもかかわらず、石井氏はほぼ毎年参加している。たいていは社内の若手エンジニア数名が同行し、今年も2人の若手がともに参加した。技術開発部門の部長も兼任する石井氏にとって、若い世代を育てることは現在の重要なミッションでもある。

「英語よりも、まずは"雰囲気"に慣れることが大切」

「PostgreSQLもそうですが、オープンソースの世界はまず人脈ありきです。こういうイベントはワールドワイドで開発者どうしのつながりを強化できる絶好の機会。慣れないうちは発言などもしにくいのですが、積極的に交流できるよう、若い連中をバックアップしてやることも私の役割です」

オープンソース関連のイベントでは英語が世界共通語。キーノートやBOF、渡される資料、開発者どうしが交わすちょっとした会話…すべてが英語である。日本人開発者にとって今も昔もハードルが高い環境だが、石井氏は「英語よりもまずは雰囲気に慣れることが大切」と言う。

「私もそんなに英語は得意ではありませんが、カンファレンスなどでは雰囲気に飲まれないようにするだけでもずいぶん違います。最近は日本人が英語でプレゼンする機会も増えてきましたが、これも慣れがものを言う。慣れさせるためにはやはり勉強する機会が必要なので、企業側が積極的にその環境を作ってあげないと。あと英語に関して言えば、リード/ライトのスピードを上げるようにするだけでかなり理解力が上がるはずです」

 もともと日本人は英語を読んだり書いたりすることはそれほど苦手ではない。だがそのスピードが遅いため、情報のキャッチアップが追いつかず、結局、世界の開発者が集まる場で強い孤独感を味わうことになる。まずは英語の中でもとっかかりやすいリード/ライトのスピードを上げてみる ― 英語習得に行き詰まりを感じている開発者なら試してみる価値がありそうだ。

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著者プロフィール

  • 五味明子(ゴミ アキコ)

    IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。 Twitter(@g3akk)やFacebook(...

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