レノボでは、従来からGPU仮想化技術を活用したCAD on VDIのソリューション事業を製造業、建設業を中心に積極的に展開してきている。こうしたCAD on VDIのソリューションに加え、新世代の仮想基盤として、ハイパー・コンバージド・インフラストラクチャー(HCI)の市場が大きく伸長しており、その代表的な活用例が仮想デスクトップソリューション(VDI)になる。
一方で、Microsoft Windows 10をゲストOSとして利用すると、Windows 7やそれ以前のWindowsと比較して、仮想マシンのCPU負荷が高くなる傾向があるといわれている。それは、Windows 10がローカルPC上のGPU利用を前提として作られており、Office 2016やWebブラウザ等の一般的なアプリケーションもGPUを利用するアーキテクチャーになっているためで、これに対応すべく、両社共同で、Nutanix AHVとXenDesktopによる先進的なvGPU VDIリファレンス・アーキテクチャーを開発した。
Nutanix AOSの最新リリース5.5では、Nutanixの独自ハイパーバイザーであるAHVの大幅な機能強化に伴い、AHVがNVIDIA GPUに対応しvGPUをサポートする。これにより、Windows 10のVDI化で高まる可能性のあるCPU負荷をGPUへオフロードすることで、快適なVDI環境を比較的低コストで構築可能になるという。
今回実施した動作検証に基づき推奨構成を策定して、レノボのリファレンス・アーキテクチャー・サイト「太鼓判シリーズ」としてWEBで公開を開始した。また、レノボからThinkAgile HXシリーズのGPU搭載モデルと共に、NVIDIA GRIDソフトウェア・ライセンスをワンストップで提供するという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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